日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

たまゆらの記

人の死は自然界に還ること(たまゆらの記51)

〇さまざま社会現象や知人、友人の近況に触れて、何がおこるのか、いつどうなってしまうのか分からないなということを改めて感じる。 近年、身近な知人や友人を見送ることが多く、最近長年交流していた同年代の友人がたて続けに亡くなり、自分も「死」を思う…

2024年を迎えて(たまゆらの記㊿)

○今年もよろしくお願い申し上げます 今年の抱負は大きく2つあります。 1・自分の身体のこと 病状は昨年一年でだいぶ劣化したようです。それに加えてあちこち体の不具合があり、老化も確実にすすんでいます。それに伴って心がどのように変わってくるのか関心…

◎死の心構え(たまゆらの記㊾)

〇親しくしている友人の死去や自らの病状の進み具合にともなって、「死」について考えるときがある。 先日ヒューマニエンス「"死の迎え方"ヒトの穏やかな死とは」をみる。 その番組の中で次のことが印象に残った。 死を迎えた人は、数年前から栄養や水分を与…

◎「たまゆらの記」について(たまゆらの記㊽)

〇遊びに来た友人からブログに連載している「たまゆらの記」の「たまゆら」の意味を聞かれた。 『広辞苑』などによると〈たまゆら(玉響)は、勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。 転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬」(瞬間)、あるいは「かす…

◎法事やお墓について(たまゆらの記㊼)

※私の「死」などについて8月15日のブログに簡潔に紹介した。 【「死」についてなど今の時点で私が考えていること。(たまゆらの記㊷)】 それにまつわることなど、少し詳しく述べた記録があるので、改訂再録する。 7年前の義母の3回忌で法事やお墓について述…

◎這って移動する(たまゆらの記㊻)23/9/22

〇1歳2ヵ月になる孫は少し歩き始めるようにった。 私のようによちよち歩きだがバランスをうまくとっている。 急ぐときはハイハイだがやがてスタスタ歩くようになるだろう。 私の場合はますます酷くなると思うが、対照的に孫は日々しっかりしてくると思う。 …

◎病気の変化(たまゆらの記㊺)23/8/22

〇8月5日前日の夜中から明け方にかけて右の肩甲骨の辺りが痛く、首を右に曲げるとかなり痛く、訪問看護のAさんに診てもらい軽い筋肉痛だろうと2.3日様子を見ることにした。 ところが痛みは1週間ほど続いた。痛み疲れもあるのか、その間はベッドに横になっ…

◎「死」について思うこと(たまゆらの記㊹)23/8/18

※先回身近な人に対して私の「死去」について今考えていることの要点を簡潔に書いた。 ここでは「死」にまつわることのいくつかを述べる。 〇死について 「死」には「わが人生の死」と「宇宙自然界の中での死」があると思っている。 「わが人生の死」について…

◎「死」についてなど今の時点で私が考えていること。(たまゆらの記㊸)23/8/15

〇一週間前激しい痛みにおそわれ、今は少し落ちついた。 丁度息子や娘と話し合う機会がある。 主に私の病状と今後の展開、「死去」とそれに付随して連絡する人、葬儀やお墓のことなど私の考えを知っておきたいというもの。 こればかりはどうなるものでもない…

◎今年の暑さと電解質(イオン)(たまゆらの記㊷)

◎最近の暑さは、以前とはだいぶ違っていると思っている。 特に今年の暑さは厳しく感じる。 気温の高い日や猛暑日が増えた要因として自然現象に加えて地球温暖化と都市化によるヒートアイランド現象などが関係しているだろうが、それが主原因かどうかはよく分…

◎孫の育ちをみていて(たまゆらの記㊶)

○三人目の孫が一歳になった。 同じマンションの階下に暮していることもあり何かと関わっている。といっても対応するのは殆ど妻で、私は見ていることが多い。 私は「子放し」を標榜する特殊な共同体にいたので、1980年そこで娘は生まれたが、安直にそれ担当の…

◎FB思い出機能から (たまゆらの記㊴)

○FBの思い出機能の2015年7月6日に【◎知人の死去や入院に触れて。】が掲載されていた。 次から次へと時は流れていき、そのときは自分にとって大きな出来事だったことも、日々の意識の底に沈んでいく。 数年前はこのようなことを考えていたのだなという発…

◎『福井正之記録集1』を作ってみて(たまゆらの記㊵)

○先日、昨年12月にお亡くなりになった友人の記録集『福井正之記録集1』を自家出版しました。 出版の目的は、福井さんの記録をご家族や次代の人へ残していくことは大切なことだと思い、関心のある方に繋げたいと考えました。 福井さん逝去後すぐに、私のやれ…

◎76歳を迎えて(たまゆらの記㊳)

○6月17日に76歳になる。 年齢は一つの目安に過ぎないが、今までを振り返り、これからを描くのにいい機会でもある。 昨年75歳になったとき、介護保険の要支援2の判定が出て、いろいろな意味で人生の大きな乗り換え駅にきているような気がしていたが、…

◎コロナとともに生きる(たまゆらの記㊲)

○ワクチン接種5回目をする。 5月30日にワクチン接種5回目を受ける。4回目が昨年10月30日なので7か月過ぎになる。翌日左腕に重たい感じがあったが、副反応はほとんどない。 どんなことにもリスクはあり、ワクチン接種は人によって副反応に苦しむことも…

◎母の日に思う(たまゆらの記㉟)

〇父母のこと 母の日に、娘夫婦の三人の孫に対する心配りや孫たちの父母に対する絶対的ともいえるような信頼を感じ、改めて私の父母のことを考えた。 今の私は、〈安心〉と〈信頼〉で支え続けてくれた人として母や父を考えている。何はともあれ一貫して受け…

◎口腔ケアを始める(たまゆらの記㉞)

〇口腔ケアのこと 歩くなど動くこととは別に、心配していることとして口廻りの衰えがあり、5月から訪問看護で言語聴覚士による口腔ケアを開始した。 時折、食べるときやお茶など水分をとるときにむせたりすることがあり、気にはなっていた。 まだそれほどで…

◎どこまでも可能性を探って(たまゆらの記㉝)

〇4月に入って、神戸市から継続して「要支援2」の判定結果の通知がある。 有効期間は令和5/5/1~令和9/4/30。 最初の判定から1年したら2回目があり、その後はある程度期間を置いてと言われていたが、4年とは少し驚いた。適宜見直すらしいが、様々な理由が…

◎何気なくできていることのありがたさ。(たまゆらの記㉜)

○感染性胃腸炎のこと 先日妻が感染性胃腸炎に感染して、盛大に嘔吐・下痢をした。滅多にないことだそうだ。孫たちの感染が移ったのだろう。 保育園で流行っているそうで、2歳半になる孫が感染し、孫たちは次々感染し、娘一家は大変な状況が続き、妻も何かと…

◎次に繋げる(たまゆらの記㉛〉

○今後のことを考えて様々なことをかなり整理している。 振り返って自分の身の周りを見ると、使わないでそのままになっているもの、気付かずにほってあるものが多い。 目立たないように整理、整頓をしているつもりだが、はたして今後使うことがあるのか心もと…

◎転倒と無意識的な動き(たまゆらの記㉚) 

○10日ほど前、朝4時頃、目が覚めてトイレに行くときに、ベッドから立ち椅子につかまり、足を踏み出す際に滑りドスンと大きな音で尻からひっくり返った。 尻の辺りが痛く朝の体操のとき随時痛みを感じた。 その後しばらく、横になるとき当たると尻の辺りが…

◎自分のこととして(たまゆらの記㉙)

○最近韓国のTさんと交流を始めた。約35年ぶりの再開となる。 なんか急に韓国が身近になった。夫婦で養鶏に携わっているので、最近ニュースになった鶏インフルエンザなどがあると大丈夫かなと気になる。 友人から声かけてもらって、機関紙、カレンダーなど送…

◎私の滑舌のこと(たまゆらの記㉘) 23/2/4

〇先日韓国のTさんから写真つきのメッセージをもらい、懐かしかったです。 私は40年程前、しばらく20歳前後の若者や青年たちと関わっていました。その青年たちも、その当時の私以上の年齢になっていて、ブログやFacebookなどで、各地で活躍しているのは楽…

◎一人ひとりに寄り添って(たまゆらの記㉗)23/1/25

○今の病状 脊髄小脳変性症と診断されてから3年以上経過した。 身体のギクシャク度はますます嵩じている。寒さもあり、身体が固まって動きが悪い。 これまで冬の寒さはそれほど気にならなかったが、昨日、今日の寒さは堪える。現在の大きな課題として就寝中の…

◎発生から28年となる阪神淡路大震災のこと(たまゆらの記㉖)

○数年前から阪神淡路大震災の追悼行事を取りやめる動きが、兵庫県内で出てきて、コロナの影響により、今年はさらに縮小されている。 被災者の高齢化による身体的負担が進んだこともあり、行事の減少傾向は近年続いていて、関係者からは「震災の風化につなが…

◎「正岡子規 病気を楽しむ」 (たまゆらの記㉕)

〇昨年、友人・知人の死去の知らせに様々な思いがあり、わたしも「死」を意識することも多くなりました。 それと共に、今を豊かに楽しく生き、願わくは次代にささやかでも寄与するものがあればと思っていて、今の自分のやれることとしてブログなどに書いてい…

◎館野泉・鬼の弾くピアノ演奏(たまゆらの記㉔)

〇館野泉・鬼の弾くピアノ演奏を観て 12月30日にNHK BS1「鬼が弾く 左手のピアニスト 舘野泉」を観る。 番組を、自分の生き方・暮し方に引きつけて見ていた。 番組は今秋、世界的な左手のピアニスト、舘野泉(86)が「コロナ禍を生き抜く力を宿す」新曲を携え…

◎小山正見『大花野』について(たまゆらの記㉓)

〇50歳を過ぎてから難儀を抱えた高齢者や重度心身障がい者関連の活動をしていたととき、気持ちの置き所は、一人ひとりに応じていろいろではあっただろうが、総じて第三者的な視点で関わっていることが多かったと思う。 3年前脊髄小脳変性症と診断され、徐…

◎たまゆらの記㉒

〇「老い」を有意義に 難病を抱え75歳になる私にとって今心に置いていることは、自分の心身状態を冷静に見つめ状況に対応する客観力が必要ではあるが、どこまでも可能性を探っていく。 出来なくなることに捉われず、どのような状況になろうと、今やれるこ…

◎たまゆらの記㉑

〇先日3ヶ月毎の脊髄小脳変性症の定期診断がある。 主治医の見立てではあまり変わっていないとのこと。通常は診断後3年も経てば劣化していく人がいるのだが、週5日のリハビリ訓練と日々の運動によって筋力などを維持しているのではないかという。 ただ、む…