日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎「老い」についての感情や思考。

〇感情、思考は、ある方向に人を誘っていく。 ある知人は、「年とったなあー」「衰えてきたなー」「物忘れがひどくなってきたなー」などよく口に出して言っていると、脳のほうもそれに合わせるような働きが強くなり、より一層そのような状態に身体もなってい…

◎「子どもに迷惑をかけたくない」の感情について

※これは5年前に書いた文章の改稿採録である。 今の私は、妻の支えがなければ日々の暮らしが困難になりつつある。生きるということは、数多のひとや環境に支えられて実現できるのは事実であるが、身近な人が、平然と自分のこととして受け止めてくれているのは…

◎7月5日、「アイズ」の口笛カフェに参加する。

〇会場の大阪住道駅まで電車で1時間半ぐらいのところだが、新型コロナウイルスの影響で、5か月ぶりの遠出となる。 今回から会場は、生涯学習センター「アクロス」の小部屋から大東市立情報センター(DIC21)の大会場へと、感染症対策の一人ひとりの距離を…

◎退院後7ヶ月目の脊髄小脳変性症の診察を受ける。

〇孫を伴って散歩するとき、ジジババに両手をもってもらうのがお気に入りで、両手を差し出してくる。そこでぶら下がったり、引っ張たりして動きも激しくなってきた。 それについていくのがだんだん難しくなり、手を放してしまう。孫はアレッという表情になる…

◎前傾姿勢の社会から離れて

〇振り返ってみることを大事に(※改訂再録) ​ 福祉の現場で様々な高齢者に接し、父母や義父母を見送り、今や自分も難病を抱え高齢化社会の渦中に入っている。 以前、母についての随筆「今ここにある幸せ」に次のことを書いた。 【老齢や死は人としての自然現…

◎孫の成長記録(1歳8ヶ月)身近なワンダーランドで

〇孫はほとんど歩くようになり、ジジババに両手をもってもらうのがお気に入りで、手をつないで歩くのだが、何か興味あるものを見つけると手を放して飛んでいく。 今まではあるところまで乳母車で行き、公園や浜辺についてから自由に行動させるが、往来を歩く…

◎いまここのあるがままに(人生の「冬」を迎えて)

〇73歳を迎えて思うこと。 病が進みつつある私にとって、また友人の困難な状況に触れるにつけ、この先どのようになっていくのか、チラッと考えることもある。だいたいは気楽に暮らしているが。 「老いる」とは、どういうことなのかについては、仕事や身内の…

◎間違いを素直に認める。(73歳の誕生日に思う)

〇昨日73歳の誕生日を迎えた。何人かの人から声かけてもらってありがたいと思った。 最近病が進み、足つきがヨタヨタ、ろれつがヘロヘロで、 ますます身体のギクシャク度が増してきているが、今やれることに向き合うだけと思っている。 見方をかえればよくこ…

◎書評:守下尚暉『レミアの翼』Kindle版。

〇守下尚暉『レミアの翼』Kindle版(パブフル、2017)を読む。 守下尚暉『『根無し草:ヤマギシズム物語1学園編』を読み、表現力が巧みで、物語としても読み応えがあり、続けて他作品も読んでいます。 まず、守下著『レミアの翼』を読みました。学園生活の合…

◎母性と父性から「叱る」について思うこと(佐々木正美に触れながら)

孫は好奇心旺盛で、背も高くなっていろいろものに手を出すようになる。ときには壊すようなことも起こり、危険なこともあり、「叱る」ことも出てくるようになる。 〇「叱る」という働きは、大きく二面性があると思う。・相手のこと、成長・成熟を願って、感極…

◎孫の成長記録(1歳7ヶ月)自発性をのびのびと

〇孫の成長記録(1歳7ヶ月) 1歳7か月ともなると、より一層好奇心が旺盛で動きも活発である。一応乳母車を用意しているが、ほとんど歩き、疲れると車代わりにしている。 居宅に来ると一緒に散歩して、近くの大きな公園や、海沿いの浜辺に連れていく。 お気に…

◎価値の遠近法に照らして、必要なものを絞り込む。

〇断捨離と価値の遠近法 ​ 福祉関係だけでなく、高齢化社会や老いの暮らし方に関する会合で、断捨離のことがよくテーマになる。 特に高齢化した親と同居している人や地元に長い間根付いている人の跡継ぎなどには、使わないもの、使えないものがあふれていて…

◎自分の足で立ち自分の頭で考える。

〇人が生きていくときに、考えたり問い続けたりすることは大切にしたいと思っている。それに先立って「自分の足で立ち、自分の頭で考える」ことは必然的なことである。 1歳半の孫の育ちを見ていて、多くのことを親など家族に支えられて育まれていくが、「自…

◎「考える」ことは「やる」ことより大切

〇新型コロナウイルス関連の報道に触れて、困難な状況の中で「生きる」ことについていろいろ思う。ここのところ自分自身の身体のことや親しく関わった友人たちの状態など身近な課題になっていることもある。 いろいろな困難を乗り越えて、あるいは抱えながら…

◎家族とは人間社会だけの普遍的な現象らしい。

〇緊急事態宣言が出て日々散歩している。私たちの散歩コースは海沿いや芦屋市の大きな公園、美術館沿いの幅広い遊歩道が広がっている。 そこで子ども連れの家族、乳幼児を連れたお父さんお母さんとよく出会う。総じて和やかな雰囲気があり、子どもたちも楽し…

◎母の日に父母のことを思う

〇孫の成長や娘夫婦の孫に対する心配りを見てて、私の育ちのことや父母のことを思う。 今の私は、〈安心〉と〈信頼〉で支え続けてくれた人として母や父を考えている。何はともあれ一貫して受け入れて貰ってきた「安心感」と、どのような状態、状況にあろうと…

◎孫の子育ての1年6ヶ月を振り返ってみて。

※緊急事態宣言が出て日々散歩していると、子ども連れの家族、乳幼児を連れたお父さんお母さんとよく出会う。総じて和やかな雰囲気があり、子どもたちも楽しそうである。 〇子供の日に、孫の子育ての1年6ヶ月を振り返ってみた。 一歳半を過ぎた孫の成長を見て…

◎一市民として「憲法九条」を考えてみる。②(矢部宏治と加藤典洋から)

〇「憲法はアメリカの押し付け」という主張を巡って、だから独立国として私たちのこととして作り変えようとする「改憲派」と、今の平和憲法を絶対に守ろうとする「護憲派」、その中にはいろいろな思惑があり、日本国憲法を書いたのはGHQだということは歴…

◎一市民として「憲法九条」を考えてみる。①(佐藤義男と古関彰一から)

〇5月2日に、ETV特集『義男(ギダン)さんと憲法誕生』」をみる。 日本国憲法の制定にかかわった人物として、福島県の政治家にして法学者・鈴木義男の再評価が始まっているという。 番組では次のことなどが紹介されていた。 ・敗戦の翌年1946年、帝国憲法改…

◎孫の成長記録(1歳6ヶ月)時をかけながら、ともに成長する。

〇孫の成長記録(1歳6ヶ月)じっくり待って。 孫は「ワンワン」からはじまって、徐々にことばの数も増えてきた。こちらが孫に向かって投げかけることばには、概ね応えようとするし、そうするだけの技量もだんだんついてきた。外出や何かあるときなど、手をゴ…

◎「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか」(ユヴァル・ノア・ハラリの発言から)

※ユヴァル・ノア・ハラリ氏は3月15日付アメリカTIME誌に「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」を投稿した。 4月25日にNHK・ETV特集で「緊急対談 パンデミックが変える世界 ユヴァル・ノア・ハラリとの60分」の…

◎ウイルスについての基礎的な話(長期的視野にたって)②(長谷川真理子の研究から)

〇長谷川真理子の「ウイルスの話」(3回シリーズ)から インターネットの「10MTVオピニオンプレミアム」に基礎的な「ウイルスの話」(3回シリーズ)として述べている。 要旨は次のようになる。 〈ウイルスとはいったい何なのか。彼らは生物とは異なり、自分…

◎ウイルスについての基礎的な話(長期的視野にたって)①(福岡伸一の研究から)

〇新型コロナウイルスに関して、短期的には、世界中の叡智を結集し協力し連帯し、収束から共存に道へ誘うことが肝要だと考える。 社会的に人々が対応できる免疫システムができるまで,さらに予防・検査・治癒などの対応システムなど整うまで、ある程度時間が…

◎緊急事態宣言の中で、工夫を重ねて暮らしている。

〇安部首相、7都府県に緊急事態を宣言。5月6日まで、私権に法的制限。 対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で、特措法による緊急事態宣言は初めて。私権制限を伴う措置に法的根拠を持たせ、国内対応を強化するという。 感染症へ…

◎共存そして人の協力から、新型コロナウイルスをみる

〇新型コロナウイルスと肺炎 先日志村けんさんがお亡くなりになりました。近来はほとんど知らないですが、以前ドリフターズで面白かった記憶があり、昨日の追悼特別番組もお笑いに徹していて、凄いなあと思いながら見ていました。同年代でもあり寂しい感じが…

◎「関係のあり方・質」を問う(是枝裕和監督映画『万引き家族』より)

〇『万引き家族』は、樹木希林演じる初枝の年金をあてに集まり、万引きで足りない生活費を補いながら暮らす“家族”の絆を描く。 「血縁でつながっていない『共同体』というモチーフを、ここ10年追いかけてきた」という是枝氏の、「犯罪といわれるものでつなが…

◎孫の成長記録(1歳5ヶ月)心をもつ者として

〇孫の成長記録①孫の能動性を大事にしながら よく利用するところがすべて閉鎖されていて、散策を兼ね、孫を連れて近くの芦屋公園によくいく。公園には、ブランコ、滑り台、砂場などがあり、そこを嬉々として遊びまわる。 乳幼児にとって積極的に行動すること…

◎「記憶を失うと、その人は“その人"でなくなるのか?」

〇恩蔵絢子著『脳科学者の母が、認知症になる』を読んで。 内容は、記憶を失っていく母親の日常生活を2年半にわたり記録。アルツハイマー病になっても失われることのない脳の力を、脳科学者として、娘として考察していく。 認知症に関して、家族や仕事でいろ…

◎語りなおしと、その〈伴走者〉(鷲田清一『語りきれないこと 危機と傷みの哲学 』から)

〇鷲田清一『語りきれないこと』から 東北大震災以後に書かれた、鷲田清一『語りきれないこと』を読み返した。 「まえがき」で鷲田は次のように述べている。 〈被災地の人たちのからだの奥で疹いたままのこの傷、この苦痛の経験が、やがて納得のゆく言葉でか…

◎九年目(2020年度)の東日本大震災の記録から

※「“中間貯蔵施設”に消えるふるさと~福島 原発の町で何が~」「“奇跡”の子と呼ばれて~釜石 震災9年~」の二つの記録を取り上げる。 〇7日にETV特集選「“中間貯蔵施設”に消えるふるさと~福島 原発の町で何が~」をみた。番組内容は次にようになっている。…