日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎孫の成長記録(1歳3~4ヶ月)『適当』という人間のかしこさ」

〇孫は大部前からこちらが言うことはおおよそ分かるようになってきて、「オムツとって」「赤いあれを持って来て」「そこを閉めて」などというと応えるようになってきた。 すこし前から、言葉らしきものを出すようになる。「ママ」「マンマ」「ババ」などを言…

◎『アイズ』の「口笛カフェ」と「くちぶえ教室」について

〇高次脳機能障がい支援の『アイズ』の口笛カフェに参加する。当日は、昨日のびわ湖大津プリンスホテルで開催された「障害者の文化芸術フェスティバル」での『白井いさおと愉快な仲間たち』の報告から始まった。 その後、一人ひとり口笛演奏を披露した。皆さ…

◎難病を抱えて、今思うこと

〇脊髄小脳変性症の診察を受ける。 昨日、寒波南下で今冬一番といわれている寒さの中(神戸2℃)、退院後3ヶ月目の脊髄小脳変性症の診察を受ける。来る途中風がとても強く、揺らされながら病院にたどり着く。風花が舞っていた。 この総合病院はかなり大きく、…

◎孫の成長記録(1歳3ヶ月)一生懸命に今を生きる

〇孫が生まれてから1年3か月になる。歩くことをはじめ、さまざまなことに活発になってきた。その成長を見ていると、ひとりの人が生きていくことに、いろいろな思いが湧いてくる。 1歳を過ぎたころから、伝え歩きがはじまり、今はほとんど歩き回っている。ま…

◎「自分のこととして」みていく

〇今話題になっている新型コロナウイルスのことで、どちらかというと私にはある程度距離を置いた出来事だったが、奈良の観光バスの運転手に症状がでたとの報道に、バスの運転手をしている友人のS君のことを思い、ぐっと身近なことになる。 ヒトからヒトある…

◎〈生き抜く〉ことへの信頼感を培う(岩崎航のエッセイなどから)

〇岩崎航エッセイ集『日付の大きいカレンダー』から ・「僕にはもう夢も希望もないよ」 茫然と無感動な日々に流されていた頃、ぽつりと母に言ったことがあります。たんなる恨み言や愚痴というよりも、ごまかしようのない命の奥底からもれた呻きだったと思い…

◎ある制約から可能性をひろげる(館野泉さんに触れながら)

※館野泉さんに触れながら、「制約」(条件や枠をもうけて、自由な活動や物事の成立をおさえつけること)と、それにとらわれることなく、自由に可能性を広げていく見方を考える。 老化・疾病・障害の見方にも大いに関係していると思う。 〇 館野泉さんのこと …

◎倉本聰『昭和からの遺言』1・2(足裏の記憶)を読んで

〇友人に紹介されて倉本聰『昭和からの遺言』1・2(足裏の記憶)を読んだ。 倉本聰が昭和の時代を、自らの体験と独特の切り口でふりかえる。NPO法人富良野自然塾の機関紙『季刊・カムイミンタラ』連載をもとに書籍化したもの。 1冊目、2冊目をとおして、…

◎一般社団法人『アイズ』に「口笛カフェ」の活動があること

〇19日、高次脳機能障がい支援の『アイズ』の口笛カフェに参加しました。 前回に続いての2度目の参加です。 家で練習していて、口笛らしき音が7割ぐらい出てくるようになり、当日は臆面もなく「上を向いて歩こう」に挑戦しましたが、ほとんど音も出なく、ア…

◎阪神淡路大震災から25年がたち、思うこと。

〇先日阪神芦屋駅の踏切で高齢と見える男の人が転んだ。丁度信号が鳴り出し、遮断機が下りるところだった。すぐに線路の外に這い出してきたが倒れたままだった。丁度眼の前でみたので、ハットしたが、自分の体は動かなかったというか動こうとしなかった。 そ…

◎ユーモアの精神で「老い」「病」を生きる(天野忠の詩集から)

〇内田樹『ひとりでは生きられないのも芸のうち』のなかの小編「あなたなしでは生きてゆけない」から、自分にとって「かけがいのない人」について考えてみた。まず浮かぶのは妻である。面と向かってはいわないが、心の底にはあるだろう。 70歳を過ぎた私たち…

◎魂の奥底から思うこと(岩崎航詩集『点滴ポール ~生き抜くという旗印』を読んで。②)

※同日の【貧しい発想(岩崎航詩集『点滴ポール ~生き抜くという旗印』を読んで。①)】に続いての投稿記事。 〇2015年5月、6月と読売新聞のヨミドクターの岩永直子さんから5回に亘って編集長インタビューを受けて、その記録が、読売新聞・「yomiDr」に掲載…

◎貧しい発想(岩崎航詩集『点滴ポール ~生き抜くという旗印』を読んで。①)

※この記事のもとは、2016年1月6日に発表した【岩崎航詩集『点滴ポール ~生き抜くという旗印』を読んで。】である。そこに今の時点で考えたことなどを付け加え、読売新聞のヨミドクターの岩永直子さんとのインタビューの発言を編集した。2回に分けて述べる。…

◎認知症になることは、不便だけども、不幸じゃない

○NHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」を見る。 認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん(90)が、自らも認知症であることを公表した。その姿を一年余に渡って記録したもの。 長谷川先生が開発した認知症スケールは亡くなった義母の診断に使わ…

◎家の娘は甲でも乙でもなく美帆です。

〇「津久井やまゆり園」事件関連のニュースで次のことが印象に残った。 2016年7月、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、障害者ら45人が殺傷された事件の裁判員裁判が8日、横浜地裁であった。 初公判を前に7日、事件で亡くなった女性(当時…

◎病気を楽しむ心とは

〇「今年のささやかな抱負」 ・一日一万歩:退院後から続いている。ぎこちなくても歩くことを大事に。さまざまな出会いを楽しみ、同時に自然界のもろもろについての感度を磨いていきたい。 ・日録に一日一句添えて:病と向き合うことで老いる・生きることに…

◎一生の一度きりの生を慈しむ

(31日)〇年の暮れに今年を振り返って 26日に娘の夫の祖母が亡くなりました。86歳のとき大病を抱え、それと向き合いたいと、一志開催の研鑽学校に参加し、終えてすぐに、居宅に遊びにいらっしゃいました。シャキシャキした方で、今後のこと、その村のことな…

◎「老い」のかたちをつくる(1)(2)再録

※2016年12月に書いたものだが、今年難病を抱えることになり、この病状とつき合うことで、ますます老いる・生きることについてみていきたいと思っている。 〇そういう自分でいいではないか(2016年12月記録の改訂) 急な下り階段、坂道になると、とても緊張す…

◎今野浩『工学部ヒラノ教授の介護日誌』を読んで。

〇著者が50年近く連れ添った奥さんが難病にかかり、病に倒れた妻を、看護し、介護し、見送るまでを、夫の立場で描いた本。 脊髄小脳変性症関連の書籍を読んだ中では、介護のことを含めいろいろ考えさせられた。 「青土社」の紹介記事は次にようになっていて…

◎孫の成長記録(1歳2ヶ月)能動的存在へ

〇孫の成長記録(1歳2ヶ月)①:受動的存在から能動的存在へ 生まれてから1年を過ぎると体験も豊かになり、知恵や知識がつき欲求が高じてきて、指差しや手を挙げることなどして、こうしてほしいとの仕草が活発になってきた。 まだまだ身体的な限界から、自ら…

◎高次脳機能障がい支援の『アイズ』と口笛カフェについて

〇高次脳機能障害支援の『アイズ』の口笛カフェに参加して 以前にT君から「川の流れのように」の口笛演奏記録を送ってもらったとき、いいものだなと思ったことがあります。 その後、『いっちゃんはビリビリマン』(「高次脳機能障がい」なオットと私の日々…

◎現在の自分と向き合う

〇適度に不安定な自分で 以前のブログで自閉症やアスペルガー症候群といわれている人の対人関係の取りづらさについて取り上げた。関係の取りづらさについては、対人関係だけでなく、自分と自分自身についての関係の取り方も大きな課題となる。 当たり前だが…

〇退院後1ヶ月目の診察を受けて

〇この症状の診察方式なのか、歩行状態、両足を揃えた立姿、手の動き、構音障害などを診てもらう。主治医によると特に変わっていませんとの見立て。 だが、自分の感覚としては、徐々にギクシャク度が増しているような気がする。 高価な薬は中枢神経に作用し…

◎「照一隅」(中村哲)

〇中村哲さんが、講演などで繰り返し伝えてきたことばに「照一隅」がある。 自身が置かれた場所で一つのことに最善を尽くす、という意味になるのか。天台宗の開祖・最澄の『山家学生式』で使われている言葉らしい。 2003年の若い医学生対象の講演『病気はあ…

◎「花を愛し、詩を吟じる(中村哲)

〇概して現象にあらわれた言葉や行動に目が行きがちになりますが、そのもとにある考え方やいのちの息吹、そこからかもしだされる態度をみていきたいと思っています。 中村哲さんはその言動がよく取り上げられますが、そのもとにあるものに惹かれています。 …

◎「100の診療所より1本の用水路を」(中村哲)

〇入院中妻をとおして、親しくしている福島の友人からの報告を聞いた。 10月の19号台風により、浸水被害、泥水による家・家具などの惨状、壊れた建物など惨憺たる状況があちこちにあり、後片付けも遅々として進まず、日々いたたまらないそうである。聞いてい…

◎樹々に過去・現在・未来をみる。

〇西本願寺の銀杏を見に行く。 西本願寺の御影堂門前の銀杏の木は、横に枝を広げるという特異な銀杏で、地上2、3メートルのところから水平方向や斜め上に向かって縦横に枝を張り巡らせる様子から逆さ銀杏と呼ばれている。 今年四月に訪れたときの枝ぶりから…

◎孫の成長記録(1歳1ヶ月)直立二足歩行がはじまる

〇いま孫は伝え歩きが上手になってきて、つかまらずに歩きはじめるようになる。最初は2歩で今は7~8歩ぐらいまでになる。まだハイハイ・這え歩きが優先だが。この辺りは個人差があるのだろう。 頭からひっくり返るのではないかと気にかかるが、お尻からドス…

◎『いっちゃんはビリビリマン』(「高次脳機能障がい」なオットと私の日々)を読んで。

〇「はじめに」は次の言葉から始まります。 〈ビリビリマン-------、それは六三歳になる夫の呼び名。 夫の記憶は継続しないので、一週間限定で私がつけたニックネームです。 なぜビリビリマンか? それは壁のクロスをビリビリに破ったから-------。〉 本書は…

◎それならそうと、病とつき合う

〇それまでのある程度推測はしていたが、よくわからない身体状況から、病名が脊髄小脳変性症とはっきりしたことで、それならそうと、それとつき合っていくことだなと心構えができるような気がする。妻が平然と受けとめているように見えるのも心強い。 入院中…