日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

2023-01-01から1年間の記事一覧

◎要支援2と各種リハビリ記録

○はじめに 2019年10月、脊髄小脳変性症と診断され3週間入院した(甲南医療センター)。 退院後3か月毎に定期診断をしてそれ用の薬を処方してもらう。その後の状況をみると、ますます酷くなりふらつきも増して転んだこともある。 居宅では何とか一人…

◎孫の成長記録(姉5歳2ヶ月、弟3歳4ヵ月。妹1歳6ヵ月) 

〇「親性脳」について ヒューマニエンス「“親と子” “ギリギリ”の子育て戦略」によると、育児の負担が母親に偏りがちなことは今日では問題視されているが、それはある点では哺乳類の宿命だという。母親が子供を胎内で育てて、母乳を与えて育てるのは母親には…

◎「子育て」と「子育ち」(子育ちアイリス通信2)

〇最近子どもの育ちについて【「子育て」から「子育ち」へ】との言説がされるようになる。 「子育て」は(親が)子供を育てること。一方「子育ち」とは「子ども自身が、自らの力で心身ともに成長すること」「子ども自身が心身共に成長する力を自ら持っているこ…

◎死の心構え(たまゆらの記㊾)

〇親しくしている友人の死去や自らの病状の進み具合にともなって、「死」について考えるときがある。 先日ヒューマニエンス「"死の迎え方"ヒトの穏やかな死とは」をみる。 その番組の中で次のことが印象に残った。 死を迎えた人は、数年前から栄養や水分を与…

◎孫の成長記録(姉5歳1ヶ月、弟3歳3ヵ月。妹1歳5ヵ月) 

〇娘一家はインフルエンザに次々に直撃された。 昨年も孫たちが新型コロナに罹ったが、母親である娘に影響がなかったので、あまり大したことにはならなかった。 だが今回は、娘も熱が出て身体がだるかったようで、わが家で孫たちをみることになり、といって…

◎子育ち通信について(子育ちアイリス通信1)

〇はじめに 2018年10月私にとって初めての孫が誕生。 その後、およそ2年おきに孫が生まれ現在三人となる。 娘一家は同じマンションの階下に暮しているので何かと接する機会がある。 私は孫の相手をするような身体の状態ではなく、孫の相手は殆ど妻がしてい…

◎「たまゆらの記」について(たまゆらの記㊽)

〇遊びに来た友人からブログに連載している「たまゆらの記」の「たまゆら」の意味を聞かれた。 『広辞苑』などによると〈たまゆら(玉響)は、勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。 転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬」(瞬間)、あるいは「かす…

◎孫の成長記録(姉5歳、弟3歳2ヵ月。妹1歳4ヵ月) 

〇お姉ちゃんが五歳の誕生日を迎えた。 E・H・エリクソンの漸成的発達理論によると学童期に入る。 およそ弟と二年違い、妹と四年違いでそれぞれの育ちを複合的に見ることが できて面白い。 妹は乳児期から幼児前期へ、弟は幼児後期から学童期に入るのだろう…

◎<子どもは、かわいがられるからいい子になります。〉(佐々木正美)

※友人が、来年4月開所する予定の施設【放課後等デイサービス アイリス】のホームページを開設したことを機に、「放課後等デイサービス」のこと、子どもの健全な育ちについて改めて考えている。そのひとつの視点として参考になると思う。 〇〈子どもは、かわ…

書評:明和政子『ヒトの発達の謎を解く ─胎児期から人類の未来まで』

○はじめに 友人が、来年4月開所する予定の施設【放課後等デイサービス アイリス】のホームページを開設した。 同時に、同じマンションに暮らし、何かと見守ることが多い三人の孫(姉5歳、弟3歳2ヵ月。妹1歳4ヵ月)の育ちを考える機会ともなる。 三人の孫の…

「放課後等デイサービス アイリス」のこと

○「放課後等デイサービス アイリス」のこと すべての子どもが健やかに育つことを願って活動してきた知人が、来年4月開所する予定の施設【放課後等デイサービス アイリス】のホームページを開設しました。 そこに、新たな事業所の趣意をはじめ「放課後等デイ…

◎法事やお墓について(たまゆらの記㊼)

※私の「死」などについて8月15日のブログに簡潔に紹介した。 【「死」についてなど今の時点で私が考えていること。(たまゆらの記㊷)】 それにまつわることなど、少し詳しく述べた記録があるので、改訂再録する。 7年前の義母の3回忌で法事やお墓について述…

◎孫の成長記録(姉4歳11ヵ月、弟3歳1ヵ月。妹1歳3ヵ月) 

○1歳過ぎの孫・妹は少し歩き始めている。 伝え歩きから始まり、2~3歩となり、今はバランスをうまくとって10歩ほどになる。 見ていてたどたどしいが、何かと歩こうとしているのを感じる。 急ぐときはハイハイだが、やがてスタスタ歩くようになるだろう。 …

◎這って移動する(たまゆらの記㊻)23/9/22

〇1歳2ヵ月になる孫は少し歩き始めるようにった。 私のようによちよち歩きだがバランスをうまくとっている。 急ぐときはハイハイだがやがてスタスタ歩くようになるだろう。 私の場合はますます酷くなると思うが、対照的に孫は日々しっかりしてくると思う。 …

◎病気の変化(たまゆらの記㊺)23/8/22

〇8月5日前日の夜中から明け方にかけて右の肩甲骨の辺りが痛く、首を右に曲げるとかなり痛く、訪問看護のAさんに診てもらい軽い筋肉痛だろうと2.3日様子を見ることにした。 ところが痛みは1週間ほど続いた。痛み疲れもあるのか、その間はベッドに横になっ…

◎「死」について思うこと(たまゆらの記㊹)23/8/18

※先回身近な人に対して私の「死去」について今考えていることの要点を簡潔に書いた。 ここでは「死」にまつわることのいくつかを述べる。 〇死について 「死」には「わが人生の死」と「宇宙自然界の中での死」があると思っている。 「わが人生の死」について…

◎「死」についてなど今の時点で私が考えていること。(たまゆらの記㊸)23/8/15

〇一週間前激しい痛みにおそわれ、今は少し落ちついた。 丁度息子や娘と話し合う機会がある。 主に私の病状と今後の展開、「死去」とそれに付随して連絡する人、葬儀やお墓のことなど私の考えを知っておきたいというもの。 こればかりはどうなるものでもない…

◎孫の成長記録(姉4歳9ヵ月、弟2歳11ヶ月、妹1歳1ヵ月) 

○友人のFBへの投稿でブログ『ちえとく』の記事「感情を爆発させる子どもを落ち着かせる たった1つの質問」を紹介していた。 その質問は、〈子どもが癇癪を起こした際、膝をついて子どもと目線を合わせ「すごく嫌なこと?それとも中くらい?それとも少しだけ…

◎今年の暑さと電解質(イオン)(たまゆらの記㊷)

◎最近の暑さは、以前とはだいぶ違っていると思っている。 特に今年の暑さは厳しく感じる。 気温の高い日や猛暑日が増えた要因として自然現象に加えて地球温暖化と都市化によるヒートアイランド現象などが関係しているだろうが、それが主原因かどうかはよく分…

◎孫の育ちをみていて(たまゆらの記㊶)

○三人目の孫が一歳になった。 同じマンションの階下に暮していることもあり何かと関わっている。といっても対応するのは殆ど妻で、私は見ていることが多い。 私は「子放し」を標榜する特殊な共同体にいたので、1980年そこで娘は生まれたが、安直にそれ担当の…

◎FB思い出機能から (たまゆらの記㊴)

○FBの思い出機能の2015年7月6日に【◎知人の死去や入院に触れて。】が掲載されていた。 次から次へと時は流れていき、そのときは自分にとって大きな出来事だったことも、日々の意識の底に沈んでいく。 数年前はこのようなことを考えていたのだなという発…

◎孫の成長記録(姉4歳8か月、弟2歳10ヶ月、妹1歳) 

○四日に三人目の孫・心和が一歳になる。 心和をみていると、好奇心に満ち溢れていて、おそらく「これは何だろう」「どうなっているのだろう」などと感じながら動き回っている。 そこには役に立つとか何かのためになるとかはまったくなく、ただ面白いのだろう…

◎『福井正之記録集1』を作ってみて(たまゆらの記㊵)

○先日、昨年12月にお亡くなりになった友人の記録集『福井正之記録集1』を自家出版しました。 出版の目的は、福井さんの記録をご家族や次代の人へ残していくことは大切なことだと思い、関心のある方に繋げたいと考えました。 福井さん逝去後すぐに、私のやれ…

◎76歳を迎えて(たまゆらの記㊳)

○6月17日に76歳になる。 年齢は一つの目安に過ぎないが、今までを振り返り、これからを描くのにいい機会でもある。 昨年75歳になったとき、介護保険の要支援2の判定が出て、いろいろな意味で人生の大きな乗り換え駅にきているような気がしていたが、…

◎コロナとともに生きる(たまゆらの記㊲)

○ワクチン接種5回目をする。 5月30日にワクチン接種5回目を受ける。4回目が昨年10月30日なので7か月過ぎになる。翌日左腕に重たい感じがあったが、副反応はほとんどない。 どんなことにもリスクはあり、ワクチン接種は人によって副反応に苦しむことも…

◎孫の成長記録(姉4歳7か月、弟2歳9ヶ月、妹11ヶ月) 

○子どもと遊び もうすぐ一歳になる心和を長時間預かると、だいたい一人で遊んでいる。 関心の向くものへ触ったり叩いたり、カレンダーなどの紙を渡すと、ひらひらさせたり破ったりして長い間遊ぶ。 教育学者の矢野智司によると、《遊びは、もともと有用性の…

◎法学者・團藤重光さんのこと(たまゆらの記㊱)

○2023年4月にNHKETV「誰のための司法か〜団藤重光 最高裁・事件ノート」をみる。 内容は、1969年12月、大阪空港公害訴訟で、航空機騒音に苦しむ住民が国を訴えた。この訴訟は、公害で初めて国の責任が問われた。住民は、「夜間の飛行停止の差止」を求めた。…

◎母の日に思う(たまゆらの記㉟)

〇父母のこと 母の日に、娘夫婦の三人の孫に対する心配りや孫たちの父母に対する絶対的ともいえるような信頼を感じ、改めて私の父母のことを考えた。 今の私は、〈安心〉と〈信頼〉で支え続けてくれた人として母や父を考えている。何はともあれ一貫して受け…

◎口腔ケアを始める(たまゆらの記㉞)

〇口腔ケアのこと 歩くなど動くこととは別に、心配していることとして口廻りの衰えがあり、5月から訪問看護で言語聴覚士による口腔ケアを開始した。 時折、食べるときやお茶など水分をとるときにむせたりすることがあり、気にはなっていた。 まだそれほどで…

◎孫の成長記録(姉4歳6か月、弟2歳8ヶ月、妹10ヶ月)

○ひとの親指と「精密把握」 赤ん坊・心和は親指と人差し指でゴムロープなど「つまむ」ことができるようになる。 脳研究者の池谷裕二によると、これは専門用語で「精密把握」と呼ぶという。 これまでは全部の指と手のひら使って握る「握力把握」しかできなか…