日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

暮らしから

◎前傾姿勢の社会から離れて

〇振り返ってみることを大事に(※改訂再録) ​ 福祉の現場で様々な高齢者に接し、父母や義父母を見送り、今や自分も難病を抱え高齢化社会の渦中に入っている。 以前、母についての随筆「今ここにある幸せ」に次のことを書いた。 【老齢や死は人としての自然現…

◎いまここのあるがままに(人生の「冬」を迎えて)

〇73歳を迎えて思うこと。 病が進みつつある私にとって、また友人の困難な状況に触れるにつけ、この先どのようになっていくのか、チラッと考えることもある。だいたいは気楽に暮らしているが。 「老いる」とは、どういうことなのかについては、仕事や身内の…

◎間違いを素直に認める。(73歳の誕生日に思う)

〇昨日73歳の誕生日を迎えた。何人かの人から声かけてもらってありがたいと思った。 最近病が進み、足つきがヨタヨタ、ろれつがヘロヘロで、 ますます身体のギクシャク度が増してきているが、今やれることに向き合うだけと思っている。 見方をかえればよくこ…

◎価値の遠近法に照らして、必要なものを絞り込む。

〇断捨離と価値の遠近法 ​ 福祉関係だけでなく、高齢化社会や老いの暮らし方に関する会合で、断捨離のことがよくテーマになる。 特に高齢化した親と同居している人や地元に長い間根付いている人の跡継ぎなどには、使わないもの、使えないものがあふれていて…

◎「誰もが安心して暮らせる」社会気風を(新型コロナウイルスについて思う)

〇新型コロナウイルスについて思うこと 伝染病などによる感染症の歴史は生物の出現とその進化の歴史とともにあり、有史以前から近代までヒトの疾患の大きな部分を占めてきた。 いろいろ調べて、次のことがいえるのではないかと思う。 ・感染に関しては、発病…

◎「共感力」と「共食」

〇共感力と共食から思うこと① NHKスペシャルの〈食の起源第5集「美食」〉で、「共感能力」が人々の「食」の成り立ちに大きな影響を及ぼしているとのことから、「共食」のことを思った。 昨年3週間の入院から帰ってきて、普段ほとんど意識することはないが…

◎一生の一度きりの生を慈しむ

(31日)〇年の暮れに今年を振り返って 26日に娘の夫の祖母が亡くなりました。86歳のとき大病を抱え、それと向き合いたいと、一志開催の研鑽学校に参加し、終えてすぐに、居宅に遊びにいらっしゃいました。シャキシャキした方で、今後のこと、その村のことな…

◎樹々に過去・現在・未来をみる。

〇西本願寺の銀杏を見に行く。 西本願寺の御影堂門前の銀杏の木は、横に枝を広げるという特異な銀杏で、地上2、3メートルのところから水平方向や斜め上に向かって縦横に枝を張り巡らせる様子から逆さ銀杏と呼ばれている。 今年四月に訪れたときの枝ぶりから…

◎2018年 年頭にあたって

〇質のよい生活に向けて 渡辺京二『さらば、政治よ』の「質のよい生活」について、次の三つの要点に絞って簡潔に述べている。 暮らしている街なり村なりの景観が美しく親和的であること。は 情愛を通わすことのできる仲間がいること。 人は生きている間、で…

◎新たにブログ、日々彦「ひこばえの記」を立ち上げる

〇お知らせ 最近ブログを新たに立ち上げました。名称は、日々彦「ひこばえの記」です。http://masahiko.hatenablog.com/ また、Word press掲載の「日々彦通信」は、内容を分けて、「はてなブログpro」に移行する予定です。 移行内容は、ヤマギシ関連は「広場…

◎ささやかな満足を

〇新春に描く 正月に、現状の自分について見直したり、これからのことなど考えてみたりした。 エリック・ホッファー『波止場日記』(田中淳訳、みすず書房)の、次の文章が好きなのでそこから見ていく。 〈世間は私に対して何ら尽くす義務がない、という確信…

◎2016年を振り返って

(12月28日) 年末が近づいてくると、一年を振り返る気持ちがおこる。今年は知人・友人が亡くなったり、あるいは長期入院したりすることが増えてきた。 高齢になり人が病気になったり亡くなったりするのは致し方のないことだが、その人との関係が深いと、い…

◎義母の3回忌に思う

〇法事やお墓について 先日義母の3回忌の法要、法事を執り行った。喪主はわたし。4月に母の3回忌があり、いずれも90歳を超えての死で、自然の流れのようであり、故人を偲ぶというより残された遺族の親睦の機会という感じだった。親族たちと交流するのは…

◎信念と態度について

〇昨日(17日)は誕生日で69歳になる。その日は、マスコミでは舛添東京都知事の辞職とイチロー選手の安打記録の話題が盛んだった。そのことに関連して〈信念と態度〉のことを考えた。 ここでいう〈信念〉とは、意識的・無意識的にかかわらず、ある考え方を「…

◎ないない尽くしの私から

〇おぐらやま農場からのお便り 先日、おぐらやま農場から「あいかの香り・名月・王林・洋梨・南水梨」のバラエティーに富んだセットがおくられてきて、農場便りや紹介文も含めて、日々の暮らしに楽しみを添えている。 以前のブログでも触れたが、農場は炭素…

◎「人間らしさ」と「動物的ですらなかった」に関しての覚書

〇こころに残るエピソード ​ 昨日知人夫妻が遊びに来てくれた。小説の話になり、旦那は村上春樹の新刊の話を、奥さんは最近大岡昇平「野火」を読んだとのことで、話が弾んだ。 最近のブログに、『野火』についての雑感を載せていた。その際に、戦時下におけ…

◎個人や組織の所有から、社会で活用していくような仕組み

〇家の整理や処分で思うこと 家の処分に関しては、先ず子どもや親族、ごく親しい知人に声かけ、誰もいないなら、精神障害者の退所支援をしている精神保健福祉支援グループにと考えていた。この地区では空き家が増え続けていて、それだけは避けたかったが、築…

◎身軽なこころとは

長年、義父母が暮らしてきた家の整理 ここのところ連日、あらゆるものを整理整頓して、次の準備に取り掛かっている。7月25日に、義母の一周忌法要があり、その後、現在の住まいを次の人につなげ、身軽になって移住しようとすすめている。 それにしても、…

◎朝鮮で生まれた母、育った義母

〇母と朝鮮 私の母は、1919年に朝鮮忠清南道公州郡の郵便局官舎で出生した。母の父は一家で朝鮮に移住し、そこの郵便局を見ていく人として配置されたらしい。ところが、その当時スペイン風邪が世界中で猛威をふるっていて、その渦中で亡くなり、幼児の頃…

◎義母の経歴、短歌など

〇義母のこと「五十年前に書きたる脱走記刷りて配りぬ今語らねばと」 義母は大正5年(1916年)9月7日 島根県八束郡の小原家の次女として出生。両親の仕事の関係で朝鮮の京城(ソウル)に移住、そこで育つ。昭和11年3月京城女子師範学校卒業後、朝…

◎随筆「元山脱出」

※平成八年、引き揚げ五十年目を迎えるに当り、往時を回顧し、日本の歴史の大変動の波を受けた体験を是非子や孫に伝えたるべく、義母・伊藤君恵が書き綴ったものである。字句の訂正など少し手を入れたが、ほぼ原文のままである。 2015年のブログの「家族のこ…

◎安心感と信頼感に支えられる

〇 一月半ほど前に妻が帯状疱疹にかかり、疱疹そのものは薄れてきているのだが神経の痛みは消えていなくて、特に仰向けに寝るときに痛みが激しいので、眠りが浅くなるときがあるそうでスッキリしない日が続いている。 診察によると、特に処置はしないでいい…