日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎孫の成長記録(姉5歳2ヶ月、弟3歳4ヵ月。妹1歳6ヵ月) 

〇「親性脳」について

ヒューマニエンス「“親と子” “ギリギリ”の子育て戦略」によると、育児の負担が母親に偏りがちなことは今日では問題視されているが、それはある点では哺乳類の宿命だという。母親が子供を胎内で育てて、母乳を与えて育てるのは母親には負担であるが、それは子ともの生存確率を高めるための戦略だった。

そのために母親が常に子供に付き添って育児を行うことになってしまったという。

 

しかし最近の研究では、育児に関わる「親性脳」は母親に限ったものでなく、父親どころか血のつながりのないものにも存在するという。哺乳類では授乳などの関係から育児は母親が担当する例が多いが、育児に関する親性脳はオスでも育児経験のないメスなどでも存在している。

 

親性脳の発達は育児時間と比例しており、育児経験のない男子学生でも育児体験をすることで親性脳の機能が向上することが確認された。また育児を司る親性脳が働くには、血縁は関係ないことも確認された。

 

また、親との価値観などの合致度が高く、思春期に異なる価値観との接触などがない子供は、挑戦心が低くなる傾向があることが分かったという。

「親と子どもは他人」だという観点は大事だと思う。

 

参照:脳に性差はない! 子育てに必要な「親性脳」を育てる方法。第4回 比較認知発達科学からみる。で京都大学院教授の明和政子さんは次のことを言う。

明和:子育てはお母さんが担うもの、母性によって可能となるもの、といった見方を変える必要があります。繰り返しますが、生物としてのヒトの本質を理解すると、「母子の」支援ではなく、父親も、社会もみなで親子を支援していくことが必要であることがわかります。現代版・共同養育社会を早急に実現する必要があるのです。

 

〇日々の記録

12/6:弟の動きがより活発になってきた。お姉ちゃんもそうだったが3歳過ぎると知識も増えてよく喋るし動きも激しくなる。お姉ちゃんは5歳過ぎるとそれなりに落ち着いてきた。

妻が椅子の背にぶら下がって遊んでいる弟をみて、いかにも危なそうな感じがして、「それは危ないよ」と言うと「あぶなくないよ」といい、「落ちたらK君泣くでしょう」と妻が言うと「Kは泣かないよ」という。

 

12/15:最近妻は黒豆をせっせと作っている。妻が作るのは、砂糖は通常の三分の一ぐらいだがそれでも私たちにはほどよい甘さで、毎食小皿に盛り付け美味しく食べている。

それを保育園帰りの孫たちにおやつ代わりに食べさしたところ、すっかり気に入れられて娘宅にもタッパーごと持っていってもらう。今では孫たちは黒豆に入れ込んでいるようだ。

 

12/19:妻の膝に弟が抱かれていたら、妹が「ばーば」の膝は私のものと言わんばかりに乗り込んで来て、仕方なく弟は押しのけられてしまった。押しが強い姉と妹に挟まれて、弟はどのように育っていくのだろう。

 

12/24:孫たちにクリスマスプレゼントを用意した。孫たちはクリスマスの由来やサンタクロースには殆ど関心を示さず、プレゼントをもらう日と思っているようだ。

お姉ちゃんはリカちゃん人形、弟はビニール製のウルトラアクションのフィギュア、妹は、弟1歳の時の誕生日プレゼント柴犬のぬいぐるみを気に入っていて、弟はあまり関心ないくせに、妹が持っていると、それは自分のものと思っているそぶりを見せるので、きちんと話して心和にスッキリ譲るようにするつもり。

夕方、お姉ちゃんと弟が取に来たので渡し、大喜びしてワイワイやりながらプレゼントを撫でまわしている。小さい頃私も野球のバットやグローブをプレゼントしてもらい、嬉しくて大事に使っていたことを思いだした。

 

12/26:今日から娘一家は旦那さんの実家東京に行く。来年の3日まで毎年のことだ。