日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

中村哲

◎「照一隅」(中村哲)

〇中村哲さんが、講演などで繰り返し伝えてきたことばに「照一隅」がある。 自身が置かれた場所で一つのことに最善を尽くす、という意味になるのか。天台宗の開祖・最澄の『山家学生式』で使われている言葉らしい。 2003年の若い医学生対象の講演『病気はあ…

◎「花を愛し、詩を吟じる(中村哲)

〇概して現象にあらわれた言葉や行動に目が行きがちになりますが、そのもとにある考え方やいのちの息吹、そこからかもしだされる態度をみていきたいと思っています。 中村哲さんはその言動がよく取り上げられますが、そのもとにあるものに惹かれています。 …

◎「100の診療所より1本の用水路を」(中村哲)

〇入院中妻をとおして、親しくしている福島の友人からの報告を聞いた。 10月の19号台風により、浸水被害、泥水による家・家具などの惨状、壊れた建物など惨憺たる状況があちこちにあり、後片付けも遅々として進まず、日々いたたまらないそうである。聞いてい…