日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎意識を無意識的に(要支援2の記録1)

〇はじめに

2022年5月末に要支援Ⅱに判定された。その後芦屋市の要支援対象の通所リハビリテーション施設(リハビリモンスター・以下Mとする)へ入所し訓練を始めた。

その少し前からの難病対象医療保険の「訪問看護サービス」(テオン・以下Tとする)を活用している。そこでの、リハビリテーションやトレーニングを参考に日常の暮らしに取り入れている。

 

自分の体験を振り返るとともに、実際に利用されている人、それに関心のある方々も増えていると思われる。そこで、私の体験をもとに様々な角度から考えていきたいと思っている。

〇意識が体を変える

Mは病気、手術などの影響で身体機能が低下し、「退院後にフォローできる環境を作りたい」と予防特化型デイサービスとして開設し、歳を重ねてもずっと動けるような身体づくりを一緒に相談しながら作っていくという理念のもとに運営している。

 

私の場合は2回とも、7~8人の利用者をストレッチ・柔軟・筋力増強運動、バランス練習、持久力運動の3つのプログラムに分かれて行う。

そして、3ケ月毎に個々の身体機能評価と目標確認をする。

その結果を、「人生、わくわく」のバインダーに、一人ひとりの握力・足の力・柔軟性・バランスの測定数値の変遷と月刊MONSTERに綴じる。月刊紙には身体のことや家でもできる簡単なリハビリエクササイズが掲載されている。

 

各種リハビリ訓練で最初に感じたことは、私の歩き方や身体の動かし方には独特の癖があり、まずそれを自覚することから始まった。

考え方や感じ方にも独自の癖があるのだろう。

その意味で、しかるべき人からの注意することやアドバイスは有難い。

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月刊MONSTER 2024年1月号に「意識をするだけで効果が違う」とのタイトルの表題の記事がある。内容は次のように記録されている。

《全身数百個ある筋肉を、自分の意思で動かせる【骨格筋】と動かせない内臓に関わる【平滑筋・心筋】と大きく分け、この【骨格筋】を鍛えることが生命維持に重要となる。

筋肉を動かすのは脳の神経による命令(働き)で、運動やトレーニングにおいて【意識】が大切となり、意識することがないと、適切な脳の命令(働き)がいかなくなり、鍛えたい筋肉を上手く使えないことになる恐れがある。

それには、「今、どの筋肉が動いているのか」意識的に感じることが大切になる。運動を行う際に意識をしっかり行うことに目を向けることが大事だ》と提言している。

 

Ⅿでは意識する箇所とそのためのポイントを細かく提示してくれる。

おそらくやり込んでいけば、殊更意識しないでも身体の構えがそのようなっていくと思うが。

居宅では漫然と自分のペースでやるが、適当な体の使い方、意識していく部位など小まめにアドバイスがあり、とても参考になる。

Ⅿの体操をする正面は鏡張りで、自分では上に真直ぐ腕を伸ばしているつもりでもかなり曲っていて、身体の歪みを認識するので有難い。

 

そして孫の育ちを見ていると、頭で意識するよりも、ほとんど身体で覚えていくようだ。

ヘンな言い方になるが、意識を無意識的に扱えればいいが、そのような働きをするのに大事な小脳の劣化があるのでなかなか容易ではない現状である。

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参照:昨年年末に、要支援2と判定されてから1年半に亘る経緯をブログに書いた。

それを踏まえて、次の連載を書いていこうと思っている。

◎要支援2と各種リハビリ記録

○はじめに

2019年10月、脊髄小脳変性症と診断され3週間入院した(甲南医療センター)。

退院後3か月毎に定期診断をしてそれ用の薬を処方してもらう。その後の状況をみると、ますます酷くなりふらつきも増して転んだこともある。

居宅では何とか一人で動いているが、妻の支えなしには外出もままならない状態で、風の強い日など歩くにも心許ない気持ちが増している。

最近かなり酷くなっていて歩くのも難儀になっている。それと疲れやすいので、すぐにベッドに横になる。

また、主治医から介護保険の申請をするように言われ、地元の「あんしんすこやかセンター」を通して申請したところ、5月末に要支援Ⅱに判定された。

その後芦屋市の要支援対象の通所リハビリテーション施設(リハビリモンスター)へ入所し訓練を始めた。その少し前からの難病対象医療保険の「訪問看護サービス」(テオン)を活用している。

それと共に、人はどんな時でも病気や衰えを生きているわけではなく、たった一度のその人の「今」を生きている。

また6月に75歳になり、この先のことを考えることも増えてきた。

本質的に人間は良く生きたいという本能を強くもっていると思われる。どんなに年をとろうと重い病気になろうと、どんな苦境に立とうと「良く生きたい」という気持ちは簡単にはなくならないはずである。

これは、要支援2となり、病状の変化に伴うリハビリ訓練と、「難病」「老」を抱えての生き方を問い続けた2022年6月からの記録である。

(以下略)