〇鏡文字について
お姉ちゃんはボールペンで絵や字を書くことをよくする。
だが今は、ほとんど鏡文字になる。
鏡文字とは、たとえば「し」を「J」と書いたり、「の」が逆巻きになったりするなど、鏡に写したように反転してしまうこと。
日本だけでなく、世界中で文字を書始めた幼児期の子どもによく見られる現象と言われている。
原因は感性や感覚を司る右脳が発達しているのに、言語や論理的な情報を処理する左脳はまだ未熟な場合、目から入った文字の情報が右脳にイメージとして伝わる。成長にしたがって左脳も発達すると、自然と鏡文字が直るようになるとされている。
そういえばお姉ちゃんはトランプの神経衰弱がめっぽう強い。
以前に手合わせをしたとき、文字・数字ではなく、そのカードの図形・模様で認識しているのに感心したことがある。
また、両手使いというか、字を書くときは主に左手で書いていて、まだ利き手が定まっていないのだろう。
実は左手のほうが書きやすい場合に影響があるともいわれている。
何事もそうだが、特に幼児期には、書きたい意欲を優先し、否定してやり直しさせずに見守る姿勢が大事だと思っている。
〇日々の記録
1/4:娘のところで金魚を飼っている。小さな子にとって生き物は面白いのだろう。東京に行っている間妻がエサヤリをしたが、2匹の内1匹は死んだ。こういうことを体験するのもいいかもしれない。
お姉ちゃんはお年玉をもらったようだ。私たちは学校に行くようになったからと思うが、五歳過ぎのお姉ちゃんの様子を見ているとあげたくなるのかな。
1/7:お姉ちゃんはもらったお年玉でリカちゃんの着せ替え服グッズを買ったようだ。嬉しそうにそれを見せる。
弟はクリスマスに貰ったウルトラアクションのフィギュアを持っている。二人とも自分のペースで遊んでいるが、妹は誰か構ってやらないと一人では限界がありうろうろしている。
その辺は妻も心得て何かと寄り添っている。妹もすっかり妻に馴染んでいる。
1/21: 久しぶりに妹を預かる。保育園に行くようになり殆ど孫三人で動くことが多くなり、妹一人を預かることが少なくなっている。今日は用事で上の孫二人を連れていくことになり、朝から預かることになった。
初めは置いていかれたと思ったのか暫く泣き、少し緊張しているような様子だったが、妻もよく構うようにして、程なくいつも通りに遊ぶようになった。
5Lのペットボトルに足袋の「こはぜ」(古い足袋を処分するときに孫の玩具になるのではと取っていた)を上手につかみ、入れたりジャラジャラ鳴らしたりひっくり返したり、面白いのか繰り返し遊んでいた。
ひどい下痢で、下着や足を汚したりして、妻はお尻洗いやうんちの後始末などをすることになった。心なしかいつものような勢いがなく、珍しく食事も残していた。
夕方に上の孫二人が来る。お姉ちゃんはボールペンで絵や字を書いているし、弟はブロック遊びに夢中になっている。三人揃うと妹も張り切って賑やかだった。
1/22:妹のことが心配で朝から預かった。
本人は何でと思ったのか暫く凄まじい勢いで泣きじゃくっていた。どうなるかなと思ったが、やがて泣き止み、熱もなくいつものように遊んでいた。心配したがだいぶ良くなっていて、下痢も収まったようだ。
1/28:妹は保育園に行くようになり、上の孫たちとともに行動をすることが増えてきた。しかし、まだそれほど歩けないし乳母車で移動するときが多く、「うんち」などの処置をするのに手間がかかるので、時折、外出するときにわが家に預かるようになる。
だが一人置いていかれたと感じ激しく泣く。分かるのだろう。じきに収まるが。
一方、上の孫たちや保育園などの刺激もあり、まだ1歳半過ぎだが、大人の手助けを拒むことが多くなり、何でも自分でやってみようとすることが増え、自己中心的な色合いが強いが、依存から自立への過渡期をも感じる。