日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

働くとは

◎「働く」ことの本質は「贈与すること」(内田樹の「働くとはどういうことか」から)

〇最近再燃してきたベーシックインカム(BI)論から、「働く」について考えてみる。 ベーシックインカム(BI)とは、「すべての個人が、無条件で、生活に必要な所得への権利を持つ」という考え方で、「働くこと(生きること)」と「生きるために必要な所得(…

◎「幸せを分け合う居心地のいい会社」とは(武藤北斗著『生きる職場』から)

※友人のTさんが「イノベーション大学」の企画に参加した報告がFacebookにあった。当日のお題は「働き方」で、講師は「生きる職場」の著者・武藤北斗さんとのこと。 一昨年パプアニューギニア在住の友人のKさんがわが家に遊びに来てくれた。その後、天然エ…

◎働く幸せとは(2)(大山泰弘と障がい者)

〇福祉分野の根幹をなす理念に「ノーマライゼーション」がある。 ノーマライゼーションとは,障害者(広くは社会的マイノリティも含む)が一般市民と同様の普通(ノーマル)の生活・権利などが保障されるように環境整備を目指す理念で、逆にいえば,このよう…

◎働く幸せとは(1)(大山泰弘と日本理化学工業に触れて)

〇ある人との出会いや体験から、その後のその人の生き方を決定づけることがある。 そのことから、ある「理想」を描き続けることもあるだろう。 だが、ときの経過とともに、理想と現実のはざまで、描いた理想が薄れていき、あるいはおかしなものに歪んでいく…