日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

子育ち通信

「凸凹のためのこころがまえ」1(子育ちアイリス通信6)

○三木 崇弘著『リエゾン-こどものこころ診療所―凸凹のためのおとなのこころがまえ』から。 本書は医療漫画として高名な『リエゾン-こどものこころ診療所-』の監修を務めた児童精神科医の三木崇弘氏による心療の入門書。 人気漫画『リエゾンーこどものここ…

「僕だってそこに“ある” “ある”ものはみんな大切なんや」(子育ちアイリス通信5-2)

○『心なごみませ』から おんな組いのち―連載コラム(https://onnagumi.jp/home.html)に、山元加津子さんは『心なごみませ』を連載している。(※現在休止中)。 『心なごみませ』には養護学校時代のさまざまな子どもたちとの触れ合いが、よく語られている。 原…

◎さびしいときは 心のかぜです(子育ちアイリス通信5)

○これは、原田大助さんの初めての詩画集で、この表題は、次の詩からのもの。 「さびしいときは 心のかぜです。せきして、 はなかんで やさしくして ねてたら一日で なおる」 「まえがき」に次の言葉がある。 「あのね、やさしいことは気持ちがいいです。夏の…

『1/4の奇跡(「強者」を救う「弱者」の話)』より(子育ちアイリス通信4)

〇「この世に生きていることは結局、それだけで十分な奇跡なのだ。」マーヴィン・ピーク『ガラスの吹き工』(1950)〉との言葉がある。 何らかの機縁の重なりによって生まれてきた「ひとりの人」が、親をはじめ何人かの見守りで、ある程度順調に育っていくこ…

生きることへの安心感と信頼感を培う(子育ちアイリス通信3)

〇五行詩で著名な岩崎航氏の活動は、何があろうと心から支えてくれた両親がいた。 「僕にはもう夢も希望もないよ」 (岩崎航エッセイ集『日付の大きいカレンダー』より) 茫然と無感動な日々に流されていた頃、ぽつりと母に言ったことがあります。たんなる恨…

◎「子育て」と「子育ち」(子育ちアイリス通信2)

〇最近子どもの育ちについて【「子育て」から「子育ち」へ】との言説がされるようになる。 「子育て」は(親が)子供を育てること。一方「子育ち」とは「子ども自身が、自らの力で心身ともに成長すること」「子ども自身が心身共に成長する力を自ら持っているこ…

◎子育ち通信について(子育ちアイリス通信1)

〇はじめに 2018年10月私にとって初めての孫が誕生。 その後、およそ2年おきに孫が生まれ現在三人となる。 娘一家は同じマンションの階下に暮しているので何かと接する機会がある。 私は孫の相手をするような身体の状態ではなく、孫の相手は殆ど妻がしてい…