〇一週間前激しい痛みにおそわれ、今は少し落ちついた。
丁度息子や娘と話し合う機会がある。
主に私の病状と今後の展開、「死去」とそれに付随して連絡する人、葬儀やお墓のことなど私の考えを知っておきたいというもの。
こればかりはどうなるものでもないが、今の自分の考えをきちんと整理して身近な人には伝えていこうと思っている。
むろん今の時点での考えである。
〇死路に向けていくつか
・人の「死」は自然現象の一つであるから、自分もときが来たら自然に還ると考えている。
・自分が死ぬときは、ものなど何も持たない状態がもっともいいと思っている。
・葬儀、お墓やそれに付随したものはなくていい。もちろん延命治療はしなくていい。
・今後どのような状況になっても、そのこととじっくり向き合っていこうと考えている。
・願わくは、生前親しく関わった人たちに深い感謝の気持ちを捧げたいと思っている。
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参照:考え方として参考にしていることに、茨木のり子さんの『死亡通知』がある。
茨木のり子『死亡通知』は、茨城のり子さんの生前したためたもので、生前親しく関わった人たちに「ありがとうございました」と深い感謝を捧げたもので、のり子さんらしい爽やかな手紙である。彼女の死後、とても親しくしていた甥御さんが、空欄にしてあった日付と病名を書いて、のり子さんとつながりの深い人たちに発送されたそうです。
通知は次のことなどが書かれている。
《私の意志で、葬儀・お別れ会は何もいたしません。------------「あの人も逝ったか」と一瞬、たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかなおつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸にしまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かにして下さいましたことか…》
『茨木のり子の家』(平凡社)に生前したためた『死亡通知』と彼女の死後、甥御さんが空欄にしてあった日付と病名を書いておくった『死亡通知』が掲載されている。
※ブログ【日々彦「ひこばえの記」】の「◎たまゆらの記⑲」に詳しく述べている。