日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎運転免許自主返納に思うこと。

▼運転免許自主返納をする。

 市の免許更新センターで運転免許自主返納をし、運転経歴証明書の交付を受ける。

 体の状態から、しばらく前から運転免許の更新時期が来たら自主返納をしようと思い、手続きした。

 

 併せて運転経歴証明書の交付を受けた。身分証明については、これまでそれほど機会があるわけではないが、あると何かと便利なので取得した。なくさない限り更新手続きの必要もないそうだ。手続き時間は30分ほど、手数料1,100円。

 

 高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟店でタクシーやバスの運賃割引、美術館、飲食店の料金割引などさまざまな特典があり、バス、鉄道が半額(自治体によっては無料)、タクシー料金が10%割引とあるが、あまりメリットがあるようには感じなかった。

 

 今のところ妻の運転は確かなので、それにまつわる不便さは覚えないが、妻が運転出来ないようになったら、暮らしぶりがかなり様変わりするだろう。

 自動車保険が自分名義になっていて、記名被保険者の名義を配偶者に変更する必要があり、一応優良運転者なので、手続きを保険会社に確認したいと思っている。

 

▼運転免許自主返納の経過。

 66歳すぎてからモノがかすんで見えたり、二重に見えたりしていた。定期的に眼科で検査していて、そろそろ白内障の手術を考えてもいいいと言われていた。あるとき長時間の会議後、運転して帰るときに、中央の白線がダブって見えてかなり難儀し怖かったことがある。   それ後しばらく慎重に運転はしていたが、やがてやめることにして、手術することにした。

 

 2017年5月、白内障手術をしてからは裸眼0.8で、こんなにハッキリ見えるのだなと少し驚く。1か月近く経過した後は裸眼0.4ぐらいで、日常生活やある程度本を読むには差し支えなくなり、それ以来日常生活は眼鏡なしでほぼいけている。

 

 運転も再開した。しばらくして、妻から足の反射神経が鈍っているのでやめた方がいいといわれ、不本意ながら運転は妻に任せることにした。

 しかしながら妻が出来ないとき、近場ではいけると思い何度か運転した。

 

 その後、高齢者運転で死傷者が出る事故が続き、自分では出来ると思っていても事故を起こす可能性があり、やはり運転を控えることにした。

 

 それでもいざとなったらできるという根拠のない自身はあったが、2年前ぐらいからかなり衰えが進み、ようやく諦めがつき、今回すっきりと運転免許自主返納をした。

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〈老い〉は意思、思い入れと身体の運動性との乖離が大きくなる特徴がある。感受性、思考力、想像力、欲望など衰えるわけではないので、身体運動性と「思い入れ」のバランスが肝要になる。

 

 ところがどうしても、やれる時の自分の思いを引きずるので、現状の自己の身体状態に甘くなるおそれがある。

 

 自動車の運転などは、ある意味手軽にできるので、その便利さに引きずられ、やめるのはかなり決心がいるのではないか。

 

 しかし、高齢者に限らず自動車は凶器でもあり、まったくやめるのは、本人の自覚や周りのアドバイスが必要だと思う。

 

 適性検査など仕組みももっと考える必要はあるかもしれないが、本人の自覚が基本となると考える。 

 

参照:家族への等級の引き継ぎを考えよう

《免許返納して自動車保険が不要になったとしてもそのまま解約してしまうのではなく、家族へと等級の引き継ぎができないか検討してみましょう。自動車保険の等級は配偶者や同居親族に引き継ぐことが可能です。等級が高いほど保険料の割引率も高くなるので、配偶者や同居親族が車を運転するのであれば無事故で進んだ高い等級をプレゼントしてあげましょう。

 配偶者間で変更する場合

 記名被保険者の名義を配偶者に変更する場合は別居・同居を問わずに等級を引き継ぐことができます。夫が単身赴任することとなり、その間、妻が車を運転するようになるという場合、記名被保険者を妻に変更しても夫の等級を引き継ぐことができます。》