日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

孫の成長記録(姉5歳8ヶ月、弟3歳10ヶ月。妹1歳11ヶ月、三女3ヶ月)

○家族の不思議さ

赤ちゃん・凪が生誕してから、凪も入れて娘一家の暮しがはじまった。

一家の様子をみていて、家族のもつ不思議さを思う。

 

自分の身体から子どもを生み出した娘はもちろん、その経過をよく知っている夫をはじめ深く関わった親族は、赤子が順調に育っていくように願って献身的に関わっていく。

そして何より小さな孫たちが赤ちゃんを温かく見守っている。

 

上三人の孫は、気質はだいぶ違うがとても仲が良い。

1LDKのマンションの一室で寝食をともにしていて、おそらく自分たちは、凪も入れて「きょうだい」だと思っているだろう。

血縁の繋がりなどは分からないだろうが。

 

孫三人ともマンションの上の階のある我が家の、特に妻(ばぁば)が気に入っているようで、よく遊びに来るし、いろいろな話かけをしている。

しかし、妻は私との再婚で、孫たちとは血がつながっていないが、孫たちは自分たちの「ばぁば」と思っている。

 

最近の研究では、育児に関わる「親性脳」は母親に限ったものでなく、父親どころか血のつながりのないものにも存在するという。

親性脳の発達は育児時間と比例しており、また育児を司る親性脳が働くには、血縁は関係ないことも確認されている。

 

「家族」とは、人間がつくった最古のフィクションだともいわれている。

家族形成が人類進化の大きな源流と言われている。一見そのように見える「種」はあるが、ある一定の期間だけで、生まれてから死ぬまで生涯にわたって家族であり続けるという形態は、人間の家族だけらしい。

さらに人間の特徴は、単体ではなく複数の家族が集まって共同体を作る二重構造を持っていること。複数の家族を内包した共同体は人類だけの不思議な社会システムらしい。

 

○日々の記録

6/10:お姉ちゃんが39度で食欲が無いという。熱はひいてハンバーグを食べたいというので食べたがもどしたという。

四人も小さな子がいると誰かしら調子を崩すときがあるが、先月末の水膨れ以来お姉ちゃんに続いている。他の子には全くないそうだ。他の孫たちよりは少し繊細なのかも知れない。

毎日のご飯も食べていないので保育園も休んでいる。唐揚げを食べたいというので用意して食べたら今度はもどさなかった。食欲がないとはいってもジュースや菓子などを食べているので、お姉ちゃんなりの思惑がありそうだが、食欲がないのが気がかりだ。たんなる暑気あたりだといいが。

 

6/12:お姉ちゃんが食欲のないことが続くので、一応病院に連れて行ったそうだ。

虫刺されによる影響があるのではと言われる。虫による被害は個人差があり、なかにはかなり酷くなることもあるそうだ。毎日のご飯を食べないと言っても、あまり気になさらないように、ただ水分だけは適宜とるようにとも言われる。

帰ってきてわが家でYouTubeの「はたらく細胞」等を見る。「はたらく細胞」は清水茜による日本の人気漫画のTVアニメ化。血液や各種細胞の働きを擬人化したアニメ。こういうのもアニメ化されるのだなと思った。

お姉ちゃんはそれなりに平然としているようにも見えた。

 

6/15:孫たちの耳掃除に耳鼻咽喉科に行くのに合わせて、わたしも受診した。

インターネットで調べると「基本的に耳掃除は必要ありません。耳の中は手足の皮膚と同じ性質のものからできているので」「耳の奥を傷付けずにきれいにするには、耳鼻科医に診てもらうのが安心です」とある。

ただ幼い子の場合、同時に他のこともあるので随時診てもらうそうである。今回は弟が軽い中耳炎で、それ用の薬をもらう。

それにしても、孫三.人も揃うと病院に行っているというより、ひとつの遊びをしているようで賑やかであった。

耳鼻科では孫たちの様子が具に見れて面白かったが、孫三人を連れて行くのは大変だなと思ったのと、上手に扱っている娘の逞しさを改めて感じた。

 

6/25:妹が昨夜から熱があり保育園を休み、午後から凪と預かる。適当に凪をあやしながら機嫌よくおとなしく過ごす。熱は38.3℃あるが。

妹に限らず、孫たちはそれぞれの方式で凪をあやしているのは、見ていて微笑ましい。

 

6/30:上の孫三人はプールに行くので凪を預かる。

生誕後50日過ぎて視力は0.1以下だろうが目鼻立ちもはっきりしてきて、眼を大きく開けて70cm程離れていた私の顔をじっと見ていた。これは何だろうと考えているようにも感じた。