日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎脊髄小脳変性症の2年間を振り返る。

〇先日、脊髄小脳変性症の定期診察を受ける。 2019年10月、脊髄小脳変性症と診断され、3週間ほど入院した。 退院後、3か月毎に定期診断をしてそれ用の薬を処方してもらう。 定期的な診察はいつものように、この症状や小脳萎縮に関わる検査方式があり…

◎十代目柳家小三治さんの死去に思う。

〇噺家・柳家小三治さんが7日、心不全のため都内の自宅で死去した。81歳だった。 1939年12月17日生まれ。都立青山高校卒業後1959年、五代目柳家小さんに入門。1969年9月(29歳)、真打昇進。十代目柳家小三治襲名。 落語協会理事1979年 - 2010年、落語協会会長…

◎関係欲求について(松本元 講演『脳科学からの提言』などより)

○人間の欲求について 何かをしたいと思って行動を起こすのは、そこに欲求があるから。欲求については様々な角度から考えられ、いろいろな研究者の論考があり、中でも「マズローの欲求5段階説」が著名である。 ▼マズローの欲求5段階説 アメリカの心理学者ア…

◎孫の成長記録(姉2歳11ヶ月、弟1歳1ヶ月)関係欲求の発露

〇敬老の日のプレゼント お姉ちゃんから、敬老の日に向けて壁飾用のプレゼントをジジババそれぞれにもらう。保育園で作ったそうで、もらった方も嬉しかったが、贈る方も嬉しそうだ。 まだちゃんと作るだけの技量はついていないので、ほとんど保育士さんが関…

◎書評:養老 孟司『無思想の発見』(ちくま新書、2005)。

〇本書は、日本人は無宗教・無思想・無哲学だと言われているが、さて無思想とは、どのような事態か。 もしかするとそれは、「ゼロ」のようなものではないのか。つまりゼロとは、「なにもない」状態をあらわしつつ、同時に数字の起点でもある。ならば、「思想…

◎孫の成長記録(姉2歳10ヶ月、弟1歳)弟満一歳の誕生日

〇弟が満一歳の誕生日を迎えた。ここまで育ったお祝いにプレゼントをと、その関連の売り場で、これは面白いと思いクマのぬいぐるみ大小併せて購入した。 ぬいぐるみと思ったが品名は「座り抱き枕」という。いずれにしても喜んでくれたらそれでよい。 翌日誕…

◎自分の考えを育てていく。(Nスペ「銃後の女性たち〜戦争にのめり込んだ“普通の人々”〜」より)

〇太平洋戦争中や原爆の記録をみると、どうしてこうなったのだろう、と思う。 新たに様々な記録が見いだされて、報道や放送番組になり、それに関心を寄せてきた。 戦時中の「国防婦人会」の動きも、その一つだ。 国防婦人会は、1932年から1942年まで存在した…

◎原爆の日に思うこと。(さだ・まさしと鶴見俊輔)

〇原爆体験の風化について。 よく戦争体験や原爆体験の風化ということが問題になる。 「風化させてはならない」とどんなに努力しても、風化は避けられない。 戦争の体験や原爆に冒された体験は、あくまでそれに出会った人個人の中に沈潜し、その人自身の心の…

◎書評:100分de名著 パスカル『パンセ』

この著書、番組は、読みたいと思っていて読んでいなかった名著と言われる本や作家を簡潔に紹介してくれ、著者もそれなりの人が選ばれているし 選ばれた著者もしっかり書いているものが多いので、原典に手が出しにくい今の自分にとってありがたい。 この番組…

◎運転免許自主返納に思うこと。

▼運転免許自主返納をする。 市の免許更新センターで運転免許自主返納をし、運転経歴証明書の交付を受ける。 体の状態から、しばらく前から運転免許の更新時期が来たら自主返納をしようと思い、手続きした。 併せて運転経歴証明書の交付を受けた。身分証明に…

◎書評:長谷川眞理子+山岸俊男『きずなと思いやりが日本をダメにする』

〇本書は大きく二つの軸「進化で作られた人間の性質を出発点とする」、「人は社会システムの中で動いている」で対談が進む。 テーマごとに次のようにまとめられている。 ①何が問題なのか?(観察) ②なぜそのようなことが起こるのか?(機序) ③それを改める…

◎梅雨時期の豪雨災害と正常性バイアス

〇7月3日、梅雨前線の影響では東海や関東を中心に非常に激しい雨が降り、午前10時半ごろ、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生した。 土砂崩れの原因について、知事は「大雨で地盤が緩んで上流で土石流が発生し、下流に従って勢いを増して、国道135号…

◎異文化間比較が未来をつくる(川田順造『三角測量による文化比較』より)

〇人類学では人類の進化を言い表す表現として、"自己家畜化現象" という言葉を用いる。 "自己家畜化現象"とは、ヒトが自己をあたかも家畜のごとく管理する動物であるという認識から生まれた概念で、1930年代のドイツの生物学者たちがそのように呼んだ。 “自…

◎孫の成長記録(姉2歳8ヶ月、弟10ヶ月)

○はじめに ワクチンやオリンピックのことなどから、安心・安全のことばが話題になっている。 安全とは客観的に危険が小さいこと、安心とは主観的に危険が小さいと感じることを意味し、判断基準が異なる。 論理的にいえば、「安全が保証されて、安心が生まれ…

◎私的な新型コロナワクチン接種の展開

〇わたし自身はどちらかというと、肺機能が極度に悪いこともあり、新型コロナ感染に嫌な感じを持っているが、対策としては、まず食生活をはじめ日々の暮らしで自己免疫を高めておくこと、手指消毒・マスク・三密を避けるなど必要最小限のことはして、出来る…