○はじめに
ワクチンやオリンピックのことなどから、安心・安全のことばが話題になっている。
安全とは客観的に危険が小さいこと、安心とは主観的に危険が小さいと感じることを意味し、判断基準が異なる。
論理的にいえば、「安全が保証されて、安心が生まれ、それが継続して信頼が得られる」となる。
「安全」「安心」については、二人の孫の育ちを思う。
危険に対する反応は原初的に備わっていると思うが、まだ、環境に対する安全確認とはいかない段階で、それでも自由に動き回りたい気持ちは旺盛である。
幼い乳幼児が伸びやかに遊び回れたらと願うときに、その環境を用意するのはどこまでも見守り手であり、乳幼児はその中で思い切って動き回れ、やがて信頼関係につながってくるのではないだろうか。
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▼弟(10ヶ月)について
弟は、ハイハイするようになり、ヨチヨチだが目につくものに向かっていく。
長い間安定してすわることが出来、眼の前のあるものを掴んだり振り回したり、やたらと口で噛んだり、なめたりする。
親指とそのほかの指で物を挟んで持てるようになり、つかむという動作もさかんになり、そうすることで手の機能そのものも発達してくるのだろう。
おぐらやま農場のリンゴジュースは気にいっているようで、目の前に持っていくと口を大きく開ける。
ドライフルーツは手でつかみ、口に持っていきモグモグする。ちゃんとできなく、落としては拾ってを繰り返ししている
手と口の機能が発達することで、まだぎこちないが、いろいろなことに挑戦するようになってきた。
▼姉(2歳8ヶ月)について
大分いろいろことがわかってきて、会話も面白い。
よく動き廻り、オヤオヤという動きもある。大体は自由に遊ばせているが、それはだめだというと、抗議の泣き声をあげる。すぐに切り替わるが。
おぐらやま農場からのリンゴジュースやドライフルーツがお気に入りで、わが家に来ると、真っ先に要望する。
ジュースを二人分用意して、お姉ちゃんはたちまち満足そうに飲みおえる。
妻が弟に飲ませていると、脇から自分にもやらせろと手を出すが、ある程度コツが必要でうまくいかないので、弟は嫌がってしかめ面をする。
その後、ドライフルーツの袋から2~3個取り出し、弟の分も小さいのを用意する。
いわれて、冷蔵庫にじぶんでしまうところまでする。
食べ終えてからは、絵本読みを催促したり、弟にちょっかいを出したり、あちこち動き回っている。
動きも激しく、滑り台の階段を滑っての鼻の怪我にはビックリしたが、治るのも早いように思う。
だが、取り返しのつかない怪我には注意する必要があり、少なくともある程度自分自身でセーブするようになるまでは、見守り手の大きな課題である。