日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎『風に立つライオン』と希望をもたらす人たち

〇「風に立つライオン」は、さだまさしの親しくしている知人で、1960年代後半ケニアのナクールにある長崎大学熱帯医学研究所に出向した柴田紘一郎医師のエピソードをもとに、1987年さだ自身が作詞・作曲をした作品である その後、さだ自身によって小説化され…

◎「自立主義的生活規範」と「自律」について。

〇「自律」は、自分の考え、行為を主体的に選択すること。それに対して、「自立」は他に依存しないで、自分の力で判断したり身を立てたりすること。 ちなみに、広辞苑では次のようになっている。 【自立】:他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身…

◎孫の成長記録(1歳10ヶ月)自律性を大事に。

〇孫の成長記録(1歳10ヶ月)自律性を大事に。 孫はいろいろなこと分かるようになり、大体こちらの伝えたいことも分かってきて、素直に応じるときもあれば、イヤイヤをすることもあり、また要求も強くなってきた。 イヤイヤは子どもの要求とこちらの事情がぶ…

◎「働く」ことの本質は「贈与すること」(内田樹の「働くとはどういうことか」から)

〇最近再燃してきたベーシックインカム(BI)論から、「働く」について考えてみる。 ベーシックインカム(BI)とは、「すべての個人が、無条件で、生活に必要な所得への権利を持つ」という考え方で、「働くこと(生きること)」と「生きるために必要な所得(…

◎新型コロナウイルスとベーシックインカム(BI)

〇先日、国民に一律10万円を給付する「特別定額給付金」が届いた。 現在無収入の私たちにとって、コロナによる収入的な影響はないにしても、一時的とはいえありがたくいただいた。 息子は小さな町工場を一人で担っているが、単価の安い部品注文はそれなりに来…

◎「自分自身のこと」として。(ラッセル=アインシュタイン宣言について)

※核廃絶を考えるに際して、この宣言の考え方は原点になるものだと思っている。そこに至るには、さまざまな難しい課題があるだろうが、この宣言は知っておく必要があると思っている。 〇ラッセル=アインシュタイン宣言(Russell-Einstein Manifesto)は、イ…

◎敗戦後75年の原爆の記録から。

〇毎年8月になると、太平洋戦争や原爆関連の情報が多くなる。新たにさまざまな記録が見いだされて記事や放送される。その月に限らず、それに関心を寄せてきた。 6日にNHKスペシャル、「映像と証言で綴(つづ)る原爆投下・全記録」を観る。 番組内容は〈戦…

◎友人・M・Mさんの一周忌に思うこと。

〇Mさんが亡くなられて1年がたちました。 最近、宮地さんのブログ「かたつむりつれづれ」、手紙などを読み返しています。 私にとってMさんとは40年以上の交流があり、以前の職場の同僚で切磋琢磨していた間柄でもあり、さまざまな感慨があります。 2018年の…

◎ひとりの〈ふつう〉の人として(吉本隆明についての覚書)

※7月度のNHK100分de名著は「吉本隆明“共同幻想論”」を取り上げた。 『共同幻想論』は私には難しくて、読み通ししたことはない。しかし、その中の言葉「沈黙の有意味性」「大衆の原像」などに魅力を覚えることがあり、それについて考えることがある。 国…

◎孫の成長記録(1歳9ヶ月)挑戦し続けることで、身体・脳が活性化.

(18日)〇孫の成長記録(1歳9ヶ月)孫は裸がお気に入り 今は椅子に乗ってベランダから海を眺めるのがお気に入り。 妻のチョトした介添いで椅子に乗り遂げる。ある時、そこから落ちてしまって大泣きした。しばらくするとまた椅子によじ登ろうとする。 痛い思…

◎医療依存体質や薬について思うこと。

〇最近友人のすい臓がん転移に対する抗がん剤による化学療法を巡って、さまざまな見解があった。 わたしは内服薬に関してはマイナス的感情が強くほとんど使わないが、脊髄小脳変性症にかかって、この症状に効果があるとされている薬を、信頼をおいている主治…

◎「老い」についての感情や思考。

〇感情、思考は、ある方向に人を誘っていく。 ある知人は、「年とったなあー」「衰えてきたなー」「物忘れがひどくなってきたなー」などよく口に出して言っていると、脳のほうもそれに合わせるような働きが強くなり、より一層そのような状態に身体もなってい…

◎「子どもに迷惑をかけたくない」の感情について

※これは5年前に書いた文章の改稿採録である。 今の私は、妻の支えがなければ日々の暮らしが困難になりつつある。生きるということは、数多のひとや環境に支えられて実現できるのは事実であるが、身近な人が、平然と自分のこととして受け止めてくれているのは…

◎7月5日、「アイズ」の口笛カフェに参加する。

〇会場の大阪住道駅まで電車で1時間半ぐらいのところだが、新型コロナウイルスの影響で、5か月ぶりの遠出となる。 今回から会場は、生涯学習センター「アクロス」の小部屋から大東市立情報センター(DIC21)の大会場へと、感染症対策の一人ひとりの距離を…

◎退院後7ヶ月目の脊髄小脳変性症の診察を受ける。

〇孫を伴って散歩するとき、ジジババに両手をもってもらうのがお気に入りで、両手を差し出してくる。そこでぶら下がったり、引っ張たりして動きも激しくなってきた。 それについていくのがだんだん難しくなり、手を放してしまう。孫はアレッという表情になる…