〇 1週間前、リハビリ目的のジムの階段から落ちて、ジムの手配により救急車で近くの病院に搬送され処置を受けた。
事故の経緯は、下り階段は手すりに掴まらないと降りることはしないが、上りの時はできる限り手すりを掴まずに上るようにしていた。
今回も掴まずに上っていたが、最後のところで気が緩んだのか落ちてしまった。14段ほどあり「あれっれ」と思いながら転がり落ちていった。数秒のことだがスローモーションの映像を見ているような感覚で転がっていた。
背中や腰のあたりが痛かったが、それほど酷いことにならないとは直感的に思った。
すぐにジムのスタッフや妻、仲間たちが寄ってきて、きちんと検査するほうがいいと救急車を呼んでくれた。
救急車には初めの体験で、どんな感じかなと、興味をもって乗っていた。
血圧計やパルスオキシメーターなどの最低限の医療機器があり、それを使いながら体の状態や既往歴など聞かれ、搬送先を問い合わせていた。
コロナなどで搬送先がなかなか見つからないとの話題もあったが、すぐ近くの病院に受け入れてもらった。
救急車から病院に移されるとき、ストレッチャーに仰向けに寝たまま見ていた空が何ともいえず新鮮だった。仰向けで空を見る機会はほとんどないので、つかの間のことだが空の青さや雲の白さが目に入ってきた。
検査中はあれこれ考えても仕方がないので、最近意識している成瀬式瞑想法をしながら受けていた。レントゲン検査などいろいろ診察して1時間弱で終わり、擦り傷は多少あったが大怪我や骨折などのことはなく、「歩いて帰ることができればそうしてください」と言われて居宅に帰る。
救急車の職員と病院のスタッフの皆さんから、手慣れているのだろうテキパキと対応していただき、全く任せきりであった。
病院では患者の状態に寄り添ってチーム一体となって適宜診察を進めていた。仕事とはいえ大したものである。
妻が付き添いでずっと傍にいて、心強かった。
コロナで医療関連の逼迫が話題になっているが、居宅に戻ってから、ちょっとした不注意から診察を受けたことに申し訳ないというような気持ちも少しあった。
その後、病院から処方された湿布もあり、痛みも徐々にとれ、次の日からマンションの周りなどある程度歩いている。3日ほどでジムに通うようになった。
おかげさまで大したことにならなかったようだ。
小脳関連の病気により、ふらつきが激しいのと平衡感覚が鈍っているので転び易く、慎重に動くようにしている。だが、動かないとより体が固まってくるので、身体の状態を考えながら、より慎重に行動することに気をおくのみである。