〇今の体の現状
先日30分ほど歩いて眼科に行き視野検査などをした。
妻に支えられながら杖を頼りにできる限り歩くようにしているが、大分厳しくなってきて、妻から「あなたにつきそっていると寿命が縮まる」と冗談とも本音ともとれる発言があり、帰ってから今後の暮らし方など話し合った。
できるだけ妻に負担をかけないようにと、リハビリなどに取り組んでいてそれは続けるが、今の体に応じた方式を工夫する必要がある。無理をすると余計おかしなことになる気がする。
------
〇小脳の劣化を大脳で補う。
介護保険の申請をしたときに、対応されたB氏から、難病対象の医療保険がありその利用も考えたらいいとの話で、その関係の事業者と連絡が取れ、訪問看護を受けることにした。
今まで、スポーツジム「アクトス」に行けるとき、リハビリ目的で手軽な各種筋トレマシンで30分ほど、ウォーキングマシンで45分ほど利用していたが、今の体の動きでは無理になってきて、辞めることにした。
そして自己流なので、理学療法士に診てもらいながらリハビリをするため、この事業所を利用することにした経緯がある。
一昨日1時間、第1回目の訪問看護に理学療法士のT氏が来訪。
歩き方やいろいろな体の使い方をチェックし、四つ這い姿勢での上下肢挙上などのリハビをした。
脊髄小脳変性症などの小脳関係のリハビリテーションは、平衡感覚などバランス感覚に関わる小脳の劣化は現段階では防げないので、バランスある体の使い方を大脳に記録させるためのリハビリテーションと言われ、人の体の補完機能というか、そういうことに気がいかなかったので、なるほどと納得し、これからの訪問看護が大いに楽しみになる。
以前視覚障害者の同行援護従業者(ガイドヘルパー)をしていたことがあり、そのときの視覚障害者の動きに、感心することがよくあった。研究によると、そのような人は脳の視覚野が活性化しているそうである。
こういうのは人の体にはよくあることで、何かを失うと別の機能が甦る。
おそらくひとに限らず、ほとんどの生命体には備わっているような気がする。
失ったものを嘆くよりも、そのことでかえってある機能の可能性が拡がることに気をおいていきたい。