日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

子どもの育ち

◎子どもたちが育つあたたかい社会へ

〇先日Facebookに「子どもの育ちを描いたドキュメンタリー映画から」を紹介した。 映画は、「子どもの貧困問題」がクローズアップされている社会の現状をまずは知り、社会問題として考え、今、生きづらさを感じている子どもも大人も、誰もが幸せに暮らせる社…

◎「隣(とな)る人」に育まれて(子どもの育ちを描いた映画から)

※「いのちとくらしの映画祭with湯浅誠」に参加する。生きづらい社会の中で困難を抱える子どもたちをめぐる二本のドキュメンタリー映画の上映と社会活動家・湯浅誠さんによる講演。 湯浅氏の講演は「子どもの貧困から考える」との内容で、日本では七人に一人…

◎孫の成長記録(1~2か月)「生物的な親」から「受けとめ手としての親」へ

〇 出産後、自分の体のことで娘が病院に行くことになり、孫はわたしたちの居室で過ごすことになった。誕生後40日ほどで、母親から離れて別の部屋での初めての体験である。 孫にとっては、未だ母というより受けとめ手として、お腹がすく、あるいは何か不快な…

◎「いのち受け吾子は花野をかけめぐる」

娘の妊娠中に、生まれてくる子の名前をどうしようかと話題になったことがある。10月出産予定なので、女の子だったら俳句で秋の季語となっている「花野」で〈かの〉とよんではどうだろうかと言ったところ、娘も気にいったようで、そのように名付けた。 「花野…

◎乳幼児期の心の世界とは(鈴木秀男著『幼時体験』から)

※旧友F氏が、ご自分が深く関わった体験からこの著に触れているブログ記録が印象に残っていて、この機会に著書を取り寄せて読んでみた。 〇鈴木氏は内科医として、人間の病気の成り立ちについて、乳幼児期の生活がきわめて重要な意味を持っていると、どうし…

◎孫の誕生。娘の出産について(ひこ生えの記)

※先月、小さいころ家族の一員としてなにかと面倒をみてもらってきた叔母(享年94歳)が亡くなった。ほどなく娘の出産があり、ひとが生まれてやがて死んでいくことについていろいろ思うことが続いている。 〇孫の誕生経過 ・10月19日:昼頃に娘の陣痛が始ま…

◎カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を読んで

〇長くは生きられない若者たちの“生”を描く 『わたしを離さないで』の舞台は、へールシャムという全寮制の学校で、普通の小・中学校とは違って、生徒たちは臓器提供だけのために生まれてきた「クローン人間」である。しかもこの学校は、「クローン人間」でも…

◎佐々木正美先生について。(新間草海氏のブログから)

〇知人のkさんがFacebookに転載してくれる新間草海氏のブログ記事を楽しみにしている。今回のタイトルは「故・佐々木正美先生のこと」 今年の6月に、児童精神科医の佐々木正美先生は亡くなられた。 新間氏は「中心子どもの家が主催する講演会、勉強会に何…

◎再録「新間草海著『叱らないでもいいですか1』を読んで」

*昨日、新間草海氏のブログ「佐々木正美先生について」を紹介した。そのブログをもとにした著書を2年前に紹介した。此度その記事を掲載したブログを閉じることもあり、とても面白いので、ここに再録する。 〇Sくん、しあわせになりなよ! ​ 新間草海著『叱…

◎東日本大震災後の中学生の育ち(NHKスペシャル「命と向き合う教室」から)

〇命と向き合う教室 昨日(29日)にNHKスペシャル「命と向き合う教室」をみた。『被災地の15歳の1年の記録』というサブタイトルだ。 番組紹介には、「東日本大震災から4年。宮城県東松島市の鳴瀬未来中学校の3年生82人が、1年間かけて授業で「命…

◎「子どもの育ち」の講演について

○昨年11月の九州訪問時には、子どもの育ちについて話をしてほしいとの要望がありました。 最近滑舌が悪いことや「子育て」について特に人に語るようなことをしていないので、戸惑うものがありました。だが、集まったメンバーが、どの子も青年も健やかに育…

◎レイチェル・カーソン著『センス・オブ・ワンダー』から

○一歳余の幼児を育てている東京の知人から、ときどき農業や畜産などの自然環境を感じられるところに、子どもを連れていきたい。そのような場として岡部実顕地を一度訪ねてみたいとの連絡があり、岡部の知人に繫げた。昨年何度かその子と接していて、その成長…