日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

子どもの育ち

◎関係欲求について(松本元 講演『脳科学からの提言』などより)

○人間の欲求について 何かをしたいと思って行動を起こすのは、そこに欲求があるから。欲求については様々な角度から考えられ、いろいろな研究者の論考があり、中でも「マズローの欲求5段階説」が著名である。 ▼マズローの欲求5段階説 アメリカの心理学者ア…

◎孫の成長記録(姉2歳11ヶ月、弟1歳1ヶ月)関係欲求の発露

〇敬老の日のプレゼント お姉ちゃんから、敬老の日に向けて壁飾用のプレゼントをジジババそれぞれにもらう。保育園で作ったそうで、もらった方も嬉しかったが、贈る方も嬉しそうだ。 まだちゃんと作るだけの技量はついていないので、ほとんど保育士さんが関…

◎孫の成長記録(姉2歳10ヶ月、弟1歳)弟満一歳の誕生日

〇弟が満一歳の誕生日を迎えた。ここまで育ったお祝いにプレゼントをと、その関連の売り場で、これは面白いと思いクマのぬいぐるみ大小併せて購入した。 ぬいぐるみと思ったが品名は「座り抱き枕」という。いずれにしても喜んでくれたらそれでよい。 翌日誕…

◎孫の成長記録(姉2歳8ヶ月、弟10ヶ月)

○はじめに ワクチンやオリンピックのことなどから、安心・安全のことばが話題になっている。 安全とは客観的に危険が小さいこと、安心とは主観的に危険が小さいと感じることを意味し、判断基準が異なる。 論理的にいえば、「安全が保証されて、安心が生まれ…

◎孫の成長記録(姉2歳7ヶ月、弟9ヶ月)

〇コロナウイルスの現状のなか、保育所は「3密の壁」や社会の状況などよくわからない幼児たちをみることなど、保育士たちの気の使い方は大変だと思う。 そのことばかりではないと思うが、今日は家庭で見てくれないかの要望がきて、朝から二人の孫と付き合う…

◎孫の成長記録(姉2歳6ヶ月、弟8ヶ月)自制心の芽生え

〇お姉ちゃんの尿意 しばらく前から、2~3時間おきぐらいに確かめていたが、ここにきて尿意を事前に教えてくれるようになり、わが家では幼児用のオマルを用意していて、そこに座り、尿をまとめてしっかり出すようになった。 オマルはパンダ仕様でお気に入り…

◎孫の成長記録(姉2歳5ヶ月、弟7ヶ月)「見立て遊び」の面白さ。

〇午後遅くから3時間ぐらい二人の孫をみる生活が続いている。 弟はしばらく前から離乳食をはじめ、おぐらやま農場のリンゴをすり卸して、スプーンから食べさせるのも慣れて、モグモグして上手に食べている。 歯も生えてきて、娘と相談して、リンゴを薄く切…

◎孫の成長記録(姉2歳4ヶ月、弟6ヶ月)

〇最近は、午後3~4時ごろ弟を我が家に預け、娘がお姉ちゃんを保育園から連れて帰り、しばらく一緒に遊び、その後赤子は娘と居宅に戻り、お姉ちゃんはわが家に残りお風呂入れも含めて遊ぶという流れで、総じて3時間ぐらいで、その間は孫中心の暮らしであ…

◎孫の成長記録(姉2歳3ヶ月、弟5ヶ月)「わたし」で自分が深まっていく。

〇「わたし」で自分が深まっていく。 お姉ちゃんは行動範囲も広がり、エネルギシュに動き廻り、散らかし方もますます派手になる。 ことばも増え、自己主張が非常に強くなり、自分の思いを伝えたいという欲求も高くなって、「いや」という否定もはっきりいう…

◎孫の成長記録(姉2歳2ヶ月、弟4ヶ月)コミュニケーションの基本。

※〈教育やケア(子育てや介助・介護)は、その相手である一人ひとりの思いに濃やかに耳を傾けることからはじまり、また相手がいつの日かみずからの足で立つ、みずからをたてなおすのをじっと待つ、ということがとくに大きな意味をもついとなみである。〉(鷲…

◎子どもが育つ環境について思うこと。(二人目の孫が生まれて)②

〇子どもが育つ人的環境について 子どもが育つ環境については、物的環境、人的環境、空間的環境、時間的環境とそれぞれあるでしょうが、僕が最も大事にしていきたいのは、人の和ではないかと考えている。 子どもが健やかに成長していくためには、できるだけ…

◎子どもが育つ環境について思うこと。(二人目の孫が生まれて)①

〇よい環境で育つ、人の中で育つ ひとは生きるために、その生涯の出発点で、他者からの援助を必要とする。赤ちゃんはぎゃあぎゃあ泣いて、お乳をほしがって、飲んで、寝て、うんこして、お母さんの顔を懸命に覚えて、とにかく必死で生きようとしている。 そ…

◎孫の成長記録(1歳8ヶ月)身近なワンダーランドで

〇孫はほとんど歩くようになり、ジジババに両手をもってもらうのがお気に入りで、手をつないで歩くのだが、何か興味あるものを見つけると手を放して飛んでいく。 今まではあるところまで乳母車で行き、公園や浜辺についてから自由に行動させるが、往来を歩く…

◎母性と父性から「叱る」について思うこと(佐々木正美に触れながら)

孫は好奇心旺盛で、背も高くなっていろいろものに手を出すようになる。ときには壊すようなことも起こり、危険なこともあり、「叱る」ことも出てくるようになる。 〇「叱る」という働きは、大きく二面性があると思う。・相手のこと、成長・成熟を願って、感極…

◎孫の成長記録(1歳7ヶ月)自発性をのびのびと

〇孫の成長記録(1歳7ヶ月) 1歳7か月ともなると、より一層好奇心が旺盛で動きも活発である。一応乳母車を用意しているが、ほとんど歩き、疲れると車代わりにしている。 居宅に来ると一緒に散歩して、近くの大きな公園や、海沿いの浜辺に連れていく。 お気に…

◎孫の子育ての1年6ヶ月を振り返ってみて。

※緊急事態宣言が出て日々散歩していると、子ども連れの家族、乳幼児を連れたお父さんお母さんとよく出会う。総じて和やかな雰囲気があり、子どもたちも楽しそうである。 〇子供の日に、孫の子育ての1年6ヶ月を振り返ってみた。 一歳半を過ぎた孫の成長を見て…

◎孫の成長記録(1歳6ヶ月)時をかけながら、ともに成長する。

〇孫の成長記録(1歳6ヶ月)じっくり待って。 孫は「ワンワン」からはじまって、徐々にことばの数も増えてきた。こちらが孫に向かって投げかけることばには、概ね応えようとするし、そうするだけの技量もだんだんついてきた。外出や何かあるときなど、手をゴ…

◎孫の成長記録(1歳5ヶ月)心をもつ者として

〇孫の成長記録①孫の能動性を大事にしながら よく利用するところがすべて閉鎖されていて、散策を兼ね、孫を連れて近くの芦屋公園によくいく。公園には、ブランコ、滑り台、砂場などがあり、そこを嬉々として遊びまわる。 乳幼児にとって積極的に行動すること…

◎孫に接して(池谷裕二『パパは脳研究者』を読む)

◎孫の成長と爺の老化の双曲線。(池谷裕二『パパは脳研究者』を読む) 孫が生まれてから1年4か月になる。歩くことをはじめ、さまざまなことに能動的になってきた。図書館に行くと、歩きまわり、気に入った絵本を捜している。 孫の成長を見ていると、ひとりの…

◎孫の成長記録(1歳3~4ヶ月)『適当』という人間のかしこさ」

〇孫は大部前からこちらが言うことはおおよそ分かるようになってきて、「オムツとって」「赤いあれを持って来て」「そこを閉めて」などというと応えるようになってきた。 すこし前から、言葉らしきものを出すようになる。「ママ」「マンマ」「ババ」などを言…

◎孫の成長記録(1歳3ヶ月)一生懸命に今を生きる

〇孫が生まれてから1年3か月になる。歩くことをはじめ、さまざまなことに活発になってきた。その成長を見ていると、ひとりの人が生きていくことに、いろいろな思いが湧いてくる。 1歳を過ぎたころから、伝え歩きがはじまり、今はほとんど歩き回っている。ま…

◎〈生き抜く〉ことへの信頼感を培う(岩崎航のエッセイなどから)

〇岩崎航エッセイ集『日付の大きいカレンダー』から ・「僕にはもう夢も希望もないよ」 茫然と無感動な日々に流されていた頃、ぽつりと母に言ったことがあります。たんなる恨み言や愚痴というよりも、ごまかしようのない命の奥底からもれた呻きだったと思い…

◎孫の成長記録(1歳2ヶ月)能動的存在へ

〇孫の成長記録(1歳2ヶ月)①:受動的存在から能動的存在へ 生まれてから1年を過ぎると体験も豊かになり、知恵や知識がつき欲求が高じてきて、指差しや手を挙げることなどして、こうしてほしいとの仕草が活発になってきた。 まだまだ身体的な限界から、自ら…

◎孫の成長記録(1歳1ヶ月)直立二足歩行がはじまる

〇いま孫は伝え歩きが上手になってきて、つかまらずに歩きはじめるようになる。最初は2歩で今は7~8歩ぐらいまでになる。まだハイハイ・這え歩きが優先だが。この辺りは個人差があるのだろう。 頭からひっくり返るのではないかと気にかかるが、お尻からドス…

◎孫の成長記録・満一歳の誕生日を迎えて

〇10月19日:孫が生まれて1年になる。 10か月過ぎたころから、つかまり立ちするようになり、今は壁など何かを使って伝え歩きするようになった。まだまだ足元は不安定で、尻もちをつきながらまた立ち始める。 足元が覚束ない最近のわたしと重なってくる。 …

◎孫の成長記録(10か月)「安全感の環」の中で育つ孫

〇孫の育ちの観察から、人が育つとは何だろう、心(脳)はどのように発達していくのだろう、社会性を身につけるのはどのようなことなのだろう、などいろいろ考えるのは面白い。 9か月を過ぎて、ある程度周りの状況をつかめるようになって、快・不快による原始…

◎孫の成長記録(9か月)「わがまま」な人から「協力」し合うようになるとは

◎孫の育ちから思う(8~9か月) 8か月過ぎの孫を見ていると、生後混沌とした状態から視力もはっきりしてきたのか、特に母親だけでなく、人の顔をまじまじと見つめるようになった。おそらくそれに伴って知力がつき、心のありようも少しずつ豊かになってきたよ…

◎孫の成長記録(8か月)子育てがしやすい社会へ

〇孫の育ちから思う(8か月) 8か月を過ぎた孫を見ていると、いろいろと思うことがあり面白い。 ハイハイをするようになり、言葉にはならないが、呼びかけなのか喜びなのか大きな声を出しつつ、情緒豊かに動きも活発になってきた。意志・意欲もつよく出てき…

◎松村 亜里 (著)『世界に通用する子どもの育て方 』を読んで

〇本書を読んで次のことを思った。 ・「何をすると子どもがダメになるのか」ではなく、「どのような関わり方が子どもの幸せにつながるのか」という視点から、科学的に探究を重ねてきた。 ・質の良い親子関係、人間関係が子どもの健康、幸福度を高める。 ・「…

◎子どもたちが育つあたたかい社会へ

〇先日Facebookに「子どもの育ちを描いたドキュメンタリー映画から」を紹介した。 映画は、「子どもの貧困問題」がクローズアップされている社会の現状をまずは知り、社会問題として考え、今、生きづらさを感じている子どもも大人も、誰もが幸せに暮らせる社…