日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

◎孫の成長記録(1歳5ヶ月)心をもつ者として

〇孫の成長記録①孫の能動性を大事にしながら よく利用するところがすべて閉鎖されていて、散策を兼ね、孫を連れて近くの芦屋公園によくいく。公園には、ブランコ、滑り台、砂場などがあり、そこを嬉々として遊びまわる。 乳幼児にとって積極的に行動すること…

◎「記憶を失うと、その人は“その人"でなくなるのか?」

〇恩蔵絢子著『脳科学者の母が、認知症になる』を読んで。 内容は、記憶を失っていく母親の日常生活を2年半にわたり記録。アルツハイマー病になっても失われることのない脳の力を、脳科学者として、娘として考察していく。 認知症に関して、家族や仕事でいろ…

◎語りなおしと、その〈伴走者〉(鷲田清一『語りきれないこと 危機と傷みの哲学 』から)

〇鷲田清一『語りきれないこと』から 東北大震災以後に書かれた、鷲田清一『語りきれないこと』を読み返した。 「まえがき」で鷲田は次のように述べている。 〈被災地の人たちのからだの奥で疹いたままのこの傷、この苦痛の経験が、やがて納得のゆく言葉でか…

◎九年目(2020年度)の東日本大震災の記録から

※「“中間貯蔵施設”に消えるふるさと~福島 原発の町で何が~」「“奇跡”の子と呼ばれて~釜石 震災9年~」の二つの記録を取り上げる。 〇7日にETV特集選「“中間貯蔵施設”に消えるふるさと~福島 原発の町で何が~」をみた。番組内容は次にようになっている。…

◎共存そして希望を(渡辺京二『東日本大震災で考えたこと』から)

〇 渡辺京二は『東日本大震災で考えたこと』の「かよわき葦」で次のように語っている。 〈人間がこの地球上で生存するのは災害や疾病とつねに共存することを意味する。(中略) 人間が安全・便利・快適な生活を求めるのは当然である。物質的幸福を求めずに精…

◎「誰もが安心して暮らせる」社会気風を(新型コロナウイルスについて思う)

〇新型コロナウイルスについて思うこと 伝染病などによる感染症の歴史は生物の出現とその進化の歴史とともにあり、有史以前から近代までヒトの疾患の大きな部分を占めてきた。 いろいろ調べて、次のことがいえるのではないかと思う。 ・感染に関しては、発病…

◎「共感力」と「共食」

〇共感力と共食から思うこと① NHKスペシャルの〈食の起源第5集「美食」〉で、「共感能力」が人々の「食」の成り立ちに大きな影響を及ぼしているとのことから、「共食」のことを思った。 昨年3週間の入院から帰ってきて、普段ほとんど意識することはないが…