2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧
○私の母のことに思いをはせる 6月19日の新聞(山陰中央新報)に「93歳母の首絞め死なす」との見出し記事が掲載されていた。事件をおこした当事者は入院中の父親と介護をしている母親と暮らしている70歳になる長男だ。 朝方、自宅を訪問した介護施設の…
〇義父母と戦争体験 義母一家が朝鮮に移住したのは大正末頃だった。その理由を詳しく話してもらわなかったが、心機一転的な要素があったようだ。 3・1運動後の文化政治の陰で、治安第一主義の標榜のもとに警察官の募集が積極的に行われ、義母の父親は巡…
〇母と朝鮮 私の母は、1919年に朝鮮忠清南道公州郡の郵便局官舎で出生した。母の父は一家で朝鮮に移住し、そこの郵便局を見ていく人として配置されたらしい。ところが、その当時スペイン風邪が世界中で猛威をふるっていて、その渦中で亡くなり、幼児の頃…
〇義母のこと「五十年前に書きたる脱走記刷りて配りぬ今語らねばと」 義母は大正5年(1916年)9月7日 島根県八束郡の小原家の次女として出生。両親の仕事の関係で朝鮮の京城(ソウル)に移住、そこで育つ。昭和11年3月京城女子師範学校卒業後、朝…
※平成八年、引き揚げ五十年目を迎えるに当り、往時を回顧し、日本の歴史の大変動の波を受けた体験を是非子や孫に伝えたるべく、義母・伊藤君恵が書き綴ったものである。字句の訂正など少し手を入れたが、ほぼ原文のままである。 2015年のブログの「家族のこ…
〇しわよせの構造 先日のブログで、自分たちの生命や生活の秩序を維持しようとする活動は、往々して、エントロピーの増大を先延ばしにしている、あるいは逆に、しなやかで揺らぎのある秩序を削いでいるのではないのかということに触れた。 家庭菜園を始めて…
〇エントロピー増大の法則から 私たちの生命や生活、経済的な営みなどを含めて万物は、根源的に「エントロピー増大の法則」に支配されていて、自分たちの生命や生活を維持しようとする活動、あるいはエネルギー問題への取り組みなどは、エントロピーの増大を…