日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

「凸凹のためのこころがまえ」1(子育ちアイリス通信6)

○三木 崇弘著『リエゾン-こどものこころ診療所―凸凹のためのおとなのこころがまえ』から。 本書は医療漫画として高名な『リエゾン-こどものこころ診療所-』の監修を務めた児童精神科医の三木崇弘氏による心療の入門書。 人気漫画『リエゾンーこどものここ…

書評:ルトガー・ブレグマン(著)『Humankind 希望の歴史』

○本書は各方面から注目されている本で、読み始めたらとても面白く、上下合わせて500頁程、全編説得力あり、論理的展開も見事で一気に読んでしまった。 著者は、1988年オランダ出身の歴史家、ジャーナリスト。※(翻訳)野中香方子 この著のポイントは大きく二つ…

◎孫の成長記録(姉5歳5ヶ月、弟3歳7ヶ月。妹1歳8ヶ月) 娘の妊娠

○娘の妊娠 現在娘は妊娠後期で、来月の中旬過ぎの出産予定である。 4人目の子、私から見ると孫となる。 旦那はそれほどでもなかったそうだが、娘・道花の意思は固く、40歳過ぎの高齢出産となるが、当然のように産むことにした。 人には人それぞれの人生が…

「僕だってそこに“ある” “ある”ものはみんな大切なんや」(子育ちアイリス通信5-2)

○『心なごみませ』から おんな組いのち―連載コラム(https://onnagumi.jp/home.html)に、山元加津子さんは『心なごみませ』を連載している。(※現在休止中)。 『心なごみませ』には養護学校時代のさまざまな子どもたちとの触れ合いが、よく語られている。 原…

◎さびしいときは 心のかぜです(子育ちアイリス通信5)

○これは、原田大助さんの初めての詩画集で、この表題は、次の詩からのもの。 「さびしいときは 心のかぜです。せきして、 はなかんで やさしくして ねてたら一日で なおる」 「まえがき」に次の言葉がある。 「あのね、やさしいことは気持ちがいいです。夏の…

書評:なだいなだ『娘の学校』と『続娘の学校』

○友人のブログに促されて、なだいなだ氏の『娘の学校』と『続娘の学校』を読んだ。 両書は、作家・精神科医のなだいなだ(1929~2013)が、フランス人の奥様との間に生まれた四人の娘たちに語りかける形で書いたエッセイで、著者の代表作と言われている。常…

孫の成長記録(姉5歳4ヶ月、弟3歳6ヶ月。妹1歳8ヶ月)遊びで育つ

〇遊びで育つ 孫三人を見ていると遊びを通して育っているのを感じる。 友人の「感動体験としての「遊び・教育」の記録や花野が来年学校に入ることなど、(学校)教育について関心を寄せている。 「学校」について次のような記事をよく目にする。 《英語で学…

『1/4の奇跡(「強者」を救う「弱者」の話)』より(子育ちアイリス通信4)

〇「この世に生きていることは結局、それだけで十分な奇跡なのだ。」マーヴィン・ピーク『ガラスの吹き工』(1950)〉との言葉がある。 何らかの機縁の重なりによって生まれてきた「ひとりの人」が、親をはじめ何人かの見守りで、ある程度順調に育っていくこ…

人の死は自然界に還ること(たまゆらの記51)

〇さまざま社会現象や知人、友人の近況に触れて、何がおこるのか、いつどうなってしまうのか分からないなということを改めて感じる。 近年、身近な知人や友人を見送ることが多く、最近長年交流していた同年代の友人がたて続けに亡くなり、自分も「死」を思う…

◎孫の成長記録(姉5歳3ヶ月、弟3歳5ヶ月。妹1歳7ヶ月)

〇鏡文字について お姉ちゃんはボールペンで絵や字を書くことをよくする。 だが今は、ほとんど鏡文字になる。 鏡文字とは、たとえば「し」を「J」と書いたり、「の」が逆巻きになったりするなど、鏡に写したように反転してしまうこと。 日本だけでなく、世界…

◎意識を無意識的に(要支援2の記録1)

〇はじめに 2022年5月末に要支援Ⅱに判定された。その後芦屋市の要支援対象の通所リハビリテーション施設(リハビリモンスター・以下Mとする)へ入所し訓練を始めた。 その少し前からの難病対象医療保険の「訪問看護サービス」(テオン・以下Tとする)を活用…

生きることへの安心感と信頼感を培う(子育ちアイリス通信3)

〇五行詩で著名な岩崎航氏の活動は、何があろうと心から支えてくれた両親がいた。 「僕にはもう夢も希望もないよ」 (岩崎航エッセイ集『日付の大きいカレンダー』より) 茫然と無感動な日々に流されていた頃、ぽつりと母に言ったことがあります。たんなる恨…

2024年を迎えて(たまゆらの記㊿)

○今年もよろしくお願い申し上げます 今年の抱負は大きく2つあります。 1・自分の身体のこと 病状は昨年一年でだいぶ劣化したようです。それに加えてあちこち体の不具合があり、老化も確実にすすんでいます。それに伴って心がどのように変わってくるのか関心…

◎要支援2と各種リハビリ記録

○はじめに 2019年10月、脊髄小脳変性症と診断され3週間入院した(甲南医療センター)。 退院後3か月毎に定期診断をしてそれ用の薬を処方してもらう。その後の状況をみると、ますます酷くなりふらつきも増して転んだこともある。 居宅では何とか一人…

◎孫の成長記録(姉5歳2ヶ月、弟3歳4ヵ月。妹1歳6ヵ月) 

〇「親性脳」について ヒューマニエンス「“親と子” “ギリギリ”の子育て戦略」によると、育児の負担が母親に偏りがちなことは今日では問題視されているが、それはある点では哺乳類の宿命だという。母親が子供を胎内で育てて、母乳を与えて育てるのは母親には…