日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

「歓待する放課後等デイサービス事業](子育ちアイリス通信15)

〇歓待と承認と祝福

内田樹の研究室24/12/19に「歓待する学校」との記事がある。《「2023年度に不登校と判定された児童生徒は36万6千人。前年度を5万人上回り、過去最高を記録しました。毎年ほぼ5万人ペースで不登校が増えています。」という書き出しから始まり「私は君たちがここにいてくれて、とてもうれしい」と告げる。【歓待と承認と祝福】 僕はこれこそ教師が学校で果たすべき最もたいせつな仕事だと思います。それができれば、教科を教えることなんか、はっきり言って、どうでもいいんです。》とある。

 

これは、放課後等デイサービス限らず子どもたちの世話をする学校や事業所に共通するものだと思う。一番大切なのは【歓待と承認と祝福】だと、わたしも考えている。

「アイリス」に受け入れている子は様々で、なかには、どう扱っていいものか戸惑うこともあるかと思うが、「絶対にその子を拒まない。来る人すべてを歓待する」ことだと思う。

 

歓待:喜んで手厚くもてなすこと。

承認:その子の「ありのまま」を認めること。

祝福:その子の「幸福」を祝うこと。

何があろうと、心の底にこの三点をおいておくことを大事にしたい。

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〇アイリス一週間の動き・2024年12月

※わたしは直接現場にいないので詳しいことは分からないですが、「アイリス一種間の動き」は楽しみにしていて、なにかと伝わってきます。そこから感じたことを記録していきます。

・12/1:クリスマスまで1ヶ月、「アイリス」でもツリーを出して飾り付け。とっても賑やかな…キラキラのクリスマスツリーを玄関に飾る。講師の先生を招いての工作教室では、『まつぼっくりツリー』を作る。細かいパーツをボンドでつける作業は、手指の巧緻性だけでなく、集中力も必要。楽しみながら、ステキな作品が仕上がる。

 

・12/8:「アイリス」では随時『構成的グループエンカウンター』を取り入れている。

構成的グループ・エンカウンターは、1970年代後半に國分康孝により創始された「(集中的)グループ体験」で、カウンセリングの一形態になる。そのねらいは、集団学習体験を通して、自己発見による行動の変容と人間的な自己成長をねらい、本音と本音の交流や感情交流ができる親密な人間関係づくりを援助するための手法。学習活動で取り扱う課題(エクササイズ)には、自己理解、他者理解、自己主張、自己受容、信頼体験、感受性の促進の6つのねらいが組み込まれている。

 

・12/15:二人のお誕生会。仲間たちに歌などで祝ってもらう。その後、【工作教室】『バスボール作り』講師の先生を招いての工作教室。しっかり説明を聞いて…スタート。講師の説明をしてくれた、重曹+クエン酸+水から2酸化炭素発生の化学反応に楽しんで。

 

・12/21:たくさん運動をして、病気に負けない丈夫な身体づくりを。そして一人では出来ない活動を通して、豊かなコミュニケーションを育む公園活動。大事にしていきたい時間。その後工作教室で、クリスマスカードづくり、「手作り楽器」づくりなどで楽しむ

 

・12/28:「アイリス」では3日間にわたって日替わりのお楽しみクリスマス会。

一日目は、デコレーションケーキをつくり、それぞれ先週つくった手作りした楽器を持って『あわてんぼうのサンタクロース』の合奏。

二日目のクリスマス会は…おやつの準備からスタート!

ケーキを食べながらのお楽しみは…リコーダーのBGMにのせて、英語版『きよしこの夜』を歌いながら…の折り紙づくり。その後はお正月の壁面制作。さらにゲストの先生を招いての読み聞かせ会、実物の『めひかり』を見せてもらって、「へぇ〜思ったより小さいね!」とびっくりする子も、本物に触れる機会となる。

アイリスの2024年最後の日。みんなで協力して大掃除。

午後からは「忘年会」。カラオケ大会になり、最後はみんなで踊って歌って、大盛りあがり、楽しく1年の笑い納め。

【帰りの会】では、『十二支のはなし』のお話をきいて、締めくくり。

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放課後等デイサービス「アイリス」ホームページ

https://www.gurutto-iwaki.com/detail/2748/index.html