日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎おぐらやま農場について(2回目の「セルフクラウドファンディング」)

○おぐらやま農場から年間会員2月上旬のリンゴが届く。

おまけで枯露柿(ころがき)と、桃の小枝が送られてくる。

桃の枝は剪定したばかりのフレッシュなもの。日当たりの良い場所で水を入れた花瓶などに挿しておくと、だんだん花芽が膨らみ花を咲かせる。3月3日桃の節句に間に合えばと思い、届けたという。昨年は桃の花が見れなかったので今年はどうだろうか? 

 

それを大きめのコップに挿して食卓に飾っていたら興味を示した孫が聞いてきたので、うまくいけば桃の花が咲くよというと「桃食べたい」と大きな声でいう。孫たちはおぐらやま農場の果物が大好きだ。

 

おぐらやま農場年間会員になって8年目になる。

年間会員用の案内によると、冬の剪定から始まり、花芽落とし、摘果を約3週間おきに3回、草刈り、袋掛け、病虫害防除、支柱で枝支え、収穫作業となると述べている。桃に限らないが、いろいろな過程・世話があり、素晴らしい農産物ができるのだろう。

 

「ひとのいのちに責任の持てる食べ物をつくりたい」と独自の農法を展開しているおぐらやま農場は、農薬使用量を極度に抑えた低農薬栽培に取り組んでいて、その農法・考え方により年々美味しくていいものが出来ている気がしている。

 

また、ニュースレターも楽しみにしている。

今月のニュースレターによると、自宅のすぐそばのリンゴ畑の地主さんがもう年を取られて、農地620アールとその横についている山林を、自分たちが元気なうちに、責任もって管理してもらえる人に買ってもらいたいと話があり、この機会にクラウドファンディングとして企画し達成目標を設定したとのこと。

 

短期目標「2月末までの期間に、農地山林購入費用として250万円を準備する」

中長期目標は「安曇野の水環境を護る為に、農地は無肥料栽培、山林は水の涵養機能の保全」

 

おぐらやま農場のライフワークを位置づける目標設定をして、今後の方向性を明確にした。そして、クラウドファンディング2回目に挑戦中となる。

 

参照:1度目のクラウドファンディング実施から

「名水の里・安曇野に、地下水を護る農業、無肥料栽培を実践する農業拠点を作りたい」という思いを込めて、今年3月に皆さまのご協力いただいて実施したクラウドファンディング。

おかげさまで資金準備が整い、津村さんの山林にて材木の搬出から始めて来た、拠点の建築工事がだんだんと形が見えて来ました。あと1ヶ月ほどで、ほぼ完成となりそうです。

棟梁の花井さんがさまざま段取りをしてくれて、大工チームメンバーでコツコツ進めてくれています。

りんごの保管倉庫、選果や箱詰め作業などのバックヤード、農産物を買いに来てくれるお客様がゆっくりできるショップコーナー、無肥料栽培学習会などを開催するセミナースペース等々。

皆さんの思いと共に作られて来たこの拠点が、今後どんな風に活躍してくれるだろうかと、今から楽しみで仕方がありません。

 

付記:昨年3月号の「おぐらやま農場だより」は「おぐらやま農場の倉庫作り」を手掛けている大工の慶太さんの記事が紹介されていて、この安曇野での人の繋がりは素晴らしいと思って注目している。

 

その記事は「友人と森と私で家づくり」のタイトルで、次のことが書かれている。

《ある里山に住む友人が山を買い植生を本来の雑木林に戻すため赤松やカラマツを切り始めた。(-----)大工の私は、「おぐらやま農場の倉庫作り」にその里山から木を運び出している。(-----)

里山で土に還って行こうとしていた戦後植えられた50歳以上の大木が、木材に生まれ変わり、もしかしたら200年位家として使われていくかも知れないと思うと何か充実した気持ちが湧いてくるのである。三者三様の立場だがお互いやれることをやっているだけだけれど、面白いし楽しいしワクワクするのである。自分なりだが精一杯良い家を作っていきたいと思う。》

 

なお、2回目の「セルフクラウドファンディング」実施中のブログ参照。

https://ogurayamafarm.com/crowdfunding2023part1/

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