○脊髄小脳変性症の3ヶ月毎の定期検診でK医療センターに行く。
いつものように自分の近況報告をしていたら主治医から次のように言われた。
「延命治療について、どのように考えているのか? 脊髄小脳変性症と診断されてから5年、兆候はそれ以前からあり、今は大丈夫だと思っても、いつどのようになってもいいように延命治療について考えておくのは必要であるので、今の時点でどのように思っているのか」との内容である。
昨年8月、一週間程激しい痛みにおそわれた後、息子や娘と話し合う機会があった。
主に私の病状と今後の展開、「死去」とそれに付随して連絡する人、葬儀やお墓のことなど私の考えを知っておきたいというもの。
そこで、人の「死」は自然現象の一つであるから、自分もときが来たら自然に還ると考えていることなどを話した。その中で、延命治療はしなくていいのも伝えた。
(※詳細はブログに【「死」についてなど今の時点で私が考えていること。(たまゆらの記㊸)23/8/15】に掲載している。)
今でもその考えはそれほど変わっていない。
そのような話がでるとは少しも思っていなかったが、主治医としては知っておきたいのだと思い、延命治療はするつもりはないなど今考えていることを伝えた。
主治医はそのことを明記すると仰っていた。
妻や子どもには「死」についての私の考えを手紙に書いたが、より効果あるだろうと思う。
だが、どこまでも今の時点での考えに過ぎない。
自分の心身の状態や周りの状況で変わっていくと考えている。
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参照:延命治療とは(LIFULL 介護より)
・延命治療とは、衰弱や病気などで生命の維持が難しい方に対して、回復ではなく「延命」を目的に治療することです。呼吸のサポートをしたり、栄養や薬などを投与したりすることで生存時間を延ばします。
・延命治療とは文字通り延命を目的とした治療で、行うか否かはご本人の尊厳にも深く関わる問題です。ご本人が元気なうちにコミュニケーションを取って、実施するかどうかの意思を確認しておく必要があります。
・緩和ケアとの違い
命を維持するための延命治療に対して、緩和ケアは最期まで穏やかに生きるために療養生活の質を維持することを目的としています。ご本人の身体状況はもちろん、ご家族の心理状況などに至るまでケアを行い、生活の質(QOL)を改善します。
・ターミナルケアとの違い
命を維持することを最優先とする延命治療に対して、ターミナルケアは患者の生命を尊重しつつ、最期の時間をより穏やかに過ごすことを目的としています。日本語では「終末期医療」や「終末期看護」と訳され、身体的・精神的・社会的なケアを行います。