日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎退院後10ヶ月目の脊髄小脳変性症の診察を受ける。

〇今日は定期的な検査でK病院に行く。新型コロナウイルスもある程度落ち着いてきたが、ごった返していた総合病院の窓口受付はそれ以前と比べて4分の一程度になったのか、受付から診療まですんなり進む。

 

 ヘンな言い方になるかもしれないが、それほど必要性のない人が結構来ていたと思われる。医療保険がある程度行き渡っているのか、安易な病院依存が増えていたのかもしれない。

 

 久しぶりに人が集まる場にいると、いろいろなマスクがあるものだなと思う。カラフルなもの、おしゃれなもの、中には顔のパンツかと思うような大きなマスクを着けているおばさんもいる。

  

 いつものように、この症状や小脳萎縮に関わる検査方式があり、15分ほど手の動き、各種の立姿、歩行動作を確認し、主治医の見立てでは、症状はあまり変わっていないという。

 

 自分から見ると、ギクシャク度は増してきているように思い、ふらつきも頻度を増しているので何回か転びそうになる現状だが。

 

 そして、それ用の薬を3が月分処置書を書いてもらう。

 現在、特定医療費(指定難病)受給者なので、脊髄小脳変性症治療については、診察、薬代を含めて2500円までとなっている。そして、そうするための病院、薬局が登録指定となっている。

 

 ところが、診察後訪れた指定薬局が閉鎖されていて、新たに利用する薬局の登録のため、住所地の区役所にいき登録をした。行ったり来たりして一日がかりになった。

 

 コロナの影響もあるのだろう、このようなことは増えてくるような気がする。

 

 それにしても、経費はあまりかからないようになっているのは有難い。薬価3か月分と診療代合わせて2500円で済んでいる。

        ☆ 

 

〇先日、クローズアップ現代「あした介護が受けられない! コロナ長期化で“介護の空白”」を観る。

 

〈番組内容:新型コロナの影響が長期化する中で、これまで利用していた介護が受けられなくなる“介護の空白”が、高齢者やその家族の暮らしを揺るがしている。介護サービスを提供する事業所が感染対策を迫られる中、「発熱したら帰宅」「県外と行き来のある家族がいたら利用停止」などの条件が課され、従来の介護サービスを受けられなくなるケースが相次いでいる。介護を担う家族の負担が増え、介護疲れも深刻化。感染対策の負担から経営難に直面する介護事業所も増加している。感染対策とケアを両立しながらどのように高齢者の暮らしを守っていくのか、新たな時代の介護のあり方を考える。〉

 

 55歳頃から10年程介護の仕事をしていたこともあり、このような番組を見るとさまざまなことを考える。特に難病にかかり、妻の支えなしには外出もままならない現在の自分にとって、当事者と同じように、あるいはそれ以上かもしれない身近な人の心の負担を思う。

 また、個々の家族にだけしわ寄せがいくのではなく、地域社会の在り方をも考える。