日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎たまゆらの記⑱

〇私の身体の現状とリハビリ

 5月から、週3回の難病対象の医療保険の訪問看護を受け、6月から要支援対象のリハビリテーション施設に週2回通っている。

 

 週5日1時間ほどだが、身体の使い方など丁寧にアドバイスを受け、考えさせられることや参考になる事も多く大いに助かっている。

 

 私の身体については、直近のMRI検査では、小脳の萎縮は認めるが大脳、脳幹は異常なし。

 

 日常生活においてバランスの悪い動きの場合、脳が察知して、他の部位などから修復するような働きでバランスをとる。

 

 健全な人は無意識的に行っているが、脊髄小脳変性症など小脳の萎縮のある人は、修復機能がうまく働かないので転倒しやすくなる。

 

 また、慣れていない場所や動き始めの際など、転倒しないように極度に慎重になることで認知・脳のブレーキの働きが強くなり、同時に動こうとする体のアクセル機能と齟齬をきたし、かなりギクシャクした体の動きになる。

 

 ある程度動き始めると、適度にブレーキとアクセルが協調して働くようになるが。

 

 週3回の訪問看護のリハビリではバランスの取れた身体の使い方・歩き方などを繰り返し練習することで、本来小脳の機能ですることを大脳に記憶させることをコンセプトに、丁寧なアドバイスがされていて、それを基調に日常生活に生かしている。

 

 要支援対象の施設でも、バランスの取れた身体の使い方に焦点に合わせた各種訓練をしている。

 

 各種リハビリ訓練で最初に感じたことは、わたしの歩き方や動かし方には独特の癖があり、まずそれを自覚することから始まった。(※考え方や感じ方にも独自の癖があるのだろう)

 

 歩き方については、かなり前から右足先が斜めになっていて、右に傾いているとよく言われていた。

 それでも元気な頃は歩くのに余り差支えがなかったが、ここにきて徐々に転倒しやすくなった。

 

 バランスの取れた歩き方の要点は、体幹をどっしりさせ両方の足と協調的に働くことが大事で、まず姿勢を正して立ち、歩き出す際前足はかかとからつき、後ろ足は母趾(足の親指)でしっかり蹴りだすことを意識しつつ真直ぐ歩く。

 

 健全な人たちの中には無意識にやっている人も多いだろうが、今の私にとってはかなり意識している。

 

 まだまだ大脳に記憶させるところまでは程遠いが、いろいろ探りながら取り組んでいる。

 

 また、人の身体のこと、意識よりも身体で覚えていく孫の育ちと絡めて考えていくのはそれなりに面白い。

 

 それと、意識の過剰は緊張して疲れやすさを増し、無意識のレベルまでいきたいが、どうなることか。

 

 車椅子生活になれば様相は変わってくると思うが、今の段階では転倒しないで歩いたり動いたりをできるように、杖をもってでも遠くに出かけたり友人に会ったりしたいと思いつつ、練習している。

 

※学校教育などで、バランスの取れた身体の使い方・歩き方など大きな課題としているのだろうか。わたしにはまったく記憶にない、あるいはよく覚えていないのか。