〇お姉ちゃんの尿意
しばらく前から、2~3時間おきぐらいに確かめていたが、ここにきて尿意を事前に教えてくれるようになり、わが家では幼児用のオマルを用意していて、そこに座り、尿をまとめてしっかり出すようになった。
オマルはパンダ仕様でお気に入りである。
遊びに夢中になっているときは、漏らしてしまうので、まだオムツは外せないが、大体はいけるようになる。
膀胱が発達し、自分固有な内部の臓器感覚の尿意を感じて、他者に報告するのは、それほど簡単なことではないらしい。
なぜならば、尿意を感じたとたんに、反射的に膀胱が縮んで、勝手に尿が出てしまうからで、少しの間踏ん張りが必要。
少し大仰の言い方になるが、自制心がいるので、保護者から見たら、おむつはずれは大きな出来ごとのように思う。
〇やたらとものをしゃぶる弟
弟はちょとした支えがあれば、1人で長い時間すわっていられる。太りきみなので、支えがないとすぐに倒れるが。
離乳食も慣れてきて、口の中でモグモグさせることも様になっていて、スプーンの動きにあわせて口を大きく開ける。
しばらく前から、眼の前にあるものをたたいたり、しゃぶったりも盛んで、動きの世界も広がってきた。
なんでもやたらと、口で噛んだり、なめたりしながら何かを確かめている。それだから側にいて見守りが必要だが、一挙手一投足が微笑ましい。
我が家には夕方2時間ほどいるが、お姉ちゃんが何かとちょっかいを出していて、あたかも子分のように引きつれている犬のぬいぐるみを扱うごとき、可愛がっているのか、遊んでいるのかわからないが。
今はお姉ちゃんのなすがままにしているが、弟がもっと成長したら、どんなふうになるのだろう。
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〇自制心の芽生え
幼児の成長のキーワードに、「自己抑止力=自制心」がある。これは社会生活を営む上での大切なファクターとなる。
自分一人でいるときと、他人と一緒にいるときの徹底的な違いは自制心である。
保育園や弟が出来たことで、徐々に培われてきて、自分の感情や欲望の抑制があまり無理なくできるようになり、いわゆる「社会性」の芽生えだ。
尿意を感じたけれど、トイレに行くまでは我慢するという行動の抑制も、原初的な意味で自己抑制力で、トイレでするという単純な行為のようだが、社会のルールを、自分の日常の暮らしに取り込み始めた社会的適応に向けた準備ともいえるのではないのか。