日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎『アイズ』の「口笛カフェ」と「くちぶえ教室」について

〇高次脳機能障がい支援の『アイズ』の口笛カフェに参加する。当日は、昨日のびわ湖大津プリンスホテルで開催された「障害者の文化芸術フェスティバル」での『白井いさおと愉快な仲間たち』の報告から始まった。

 

 その後、一人ひとり口笛演奏を披露した。皆さんの巧みな口笛を聴き惚れながら、私も遠慮気兼ねがなく「赤とんぼ」「上を向いて歩こう」を吹いてみた。むろん演奏といえるものでは全くなく、ほとんどかすれたような音しか出なかった。居宅で練習しているときは、もっと音が出ていたのだけどなと思いながら吹いていた。

 しかし、練習では音がハッキリ出るときもあるし、そのときは手応えも感じるが、どちらかというと不安定である。先ずは安定して持続的にきちんと音を出すことが必要だなと思った。

 こんな状態でも、和気あいあいの気風の中で、あとくされを全く感じずにいられるのは、皆さん気さくな方ばかりというのもあるが、この活動の成り立ちにあるような気がする。

 

 自由に口笛を楽しむ会「口笛カフェ」は、白井いさおさんの口笛CD作成から始まった「プロジェクトs」の「口笛で紡ぐ糸〜今を生きる〜プロジェクトs」の活動の一環として始まったと聞いている。

 『アイズ』の大きな特質として「障がい者と健常者が一つにつながるプロジェクト」活動に重点をおいていることがある。

 

【『アイズ』はワクワク・ドキドキをみんなで考えます!

たとえば口笛コンサート・料理教室……

それぞれの<足りない>部分を一緒に考えてやってみて、そしてみんなに伝える。

そうでしょう、あなたもそんなワクワクやドキドキすることを

<アイズ>と一緒にはじめてみませんか?】

 

 往々にしてこのような支援団体は、その病状に関係した人、関心のある人で構成されることが多い。

  だが、難病を抱えていようが、それぞれは病気を生きているわけではなく、一人ひとりのたった一度きりの人生を生きている。

 また、「病」というのは特殊であろうと、誰にでもなる可能性があり、高次脳機能障害もしかり。

〈障がい者〉と〈健常者〉の垣根をなくす理念は「口笛カフェ」によく現れている.

 

 三月からくちぶえ教室を始めるとのことで、私たち夫婦含めて3人、いち早くレッスンを受けた。お粗末なのは私だけで、妻ともう一人の方は、かなり上手である。

 懇切丁寧なアドバイスを受けて、やる気もりもり、また一段と楽しみが増した。

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〇「口笛カフェ」の「くちぶえ教室」に参加して。

 自由に口笛を楽しむ会「口笛カフェ」が三月から「くちぶえ教室」を始めるとのことで、私たち夫婦含めて3人、いち早くレッスンを受けた。

 

 音を出す前にいくつか基本となる要点があり、正しい姿勢、腹式呼吸、口輪筋(口の廻りの筋肉・唇)に力を入れること。その上で舌、唇、息を微調整しながら口笛を吹く。

 

 腹式呼吸、口輪筋を鍛えることは、構音障害、嚥下障害などのリハビリに限らず、人が健康を維持するうえで大きな要因といわれている。

 

 近来、趙高齢社会になるとともに介護が必要な高齢者が増加し「口腔ケア」の大切さがいわれ、今では保健・医療・福祉の分野に広く浸透している。高齢者などが嚥下障害から肺炎になることを防ぐのは「ケア」の重点項目になっている。

 

 口腔ケアには口腔の「清掃を中心とするケア」と「機能訓練を中心とするケア」がある。要介護高齢者の口腔ケアでは、誤嚥性肺炎や口腔内の乾燥を予防すること、さらには老化や障害による口腔機能の低下を予防・改善することが主眼となる。

 

「咀嚼する」「飲み込む」「鼻で正しく呼吸する」「滑舌よく話す」には、口をしっかり閉じることができる力(口唇閉鎖力)が必要で、口輪筋を鍛えておくことが大切。筋肉は使わないと衰えるので衰えさせないことが重要。口笛は楽しみながら自然に口輪筋の強化トレーニングができるとされている。

 

 レクチャーを受けて、わたしは腹式呼吸になっていないのと、口輪筋の劣化していることがよく分かる。なんでもそうだが、下手な鉄砲も数打てば当たる式では、いつまでも上手くならない。

 

 ものごとにはポイント、理があり、特に口腔内の容積を微調整しながら工夫を重ねる口笛演奏には大事である。

 すぐれた講師による親身になっての指導はわかりやすく、ある程度上手な妻も大層喜んでいる。

 

 居宅に帰り、練習方法やどのようなところに気を置くか、また欠陥などもよく分かり、一緒に楽しんでいる音楽の素養が豊かな妻のアドバイスもありがたい。徐々にそれなりの音も持続して出るようになりつつある。

 

 自分の口を楽器として使う面白さとともに、72歳の手習い、リハビリ目的としても口笛は有意義だと思っている。