〇19日、高次脳機能障がい支援の『アイズ』の口笛カフェに参加しました。
前回に続いての2度目の参加です。
家で練習していて、口笛らしき音が7割ぐらい出てくるようになり、当日は臆面もなく「上を向いて歩こう」に挑戦しましたが、ほとんど音も出なく、アレッおかしいなと思いました。それでも皆さん温かく見守ってくれたようです。
白井いさおさん、京子さんとも初めてお会いしました。
皆さん気さくな方々ばかりで、口笛は巧みで上手で、感心しながら聴きほれていました。
『アイズ』の動きにも共鳴して、構音障害のある自分にとってリハビリも兼ねての「口笛カフェ」の参加でした。
リハビリテーションの本当の目的は、元通りに戻ることではなく、そのような苦難を抱えたとき、いかにそれと向き合い、自分自身がどう生きていくかを考えるプロセスにあります。
そのような意味合いでも、和気あいあいの気風に満ちた、健常者・障がい者の垣根のない、このような場があることは、とても素晴らしくうれしく思います。
また、自分の体のあちこちがギクシャクしている今、改めて自分の体内にあるエネルギーを駆使することの尊さを思い、自分自身の口を楽器として使うことの面白さを、練習しながら日々実感しています。
〇一般社団法人『アイズ』に「口笛カフェ」の活動があること
一般社団法人『アイズ』は、〈障がい者〉と〈健常者〉の垣根をなくす理念のもとに、高次脳機能障害支援をはじめ、どのような人も楽しく生き生きとした暮らしの実現を共に考える活動です。
・高次脳機能障害及び障害を持ってしまった方やそのご家族の生活相談カウンセリング。
・高次脳機能障害の啓蒙活動、講演活動
・口笛ライブ・口笛カフェ(サークル)活動などがあります。
『アイズ』の大きな特質として「障がい者と健常者が一つにつながるプロジェクト」活動に重点をおいていることがあります。
【『アイズ』はワクワク・ドキドキをみんなで考えます!
たとえば口笛コンサート・料理教室……
それぞれの<足りない>部分を一緒に考えてやってみて、そしてみんなに伝える。
そうでしょう、あなたもそんなワクワクやドキドキすることを
<アイズ>と一緒にはじめてみませんか?】
往々にしてこのような支援団体は、その病状に関係した人、関心のある人で構成されることが多いです。
福祉活動の中で、自死遺族には自死遺族。アルコール依存症の人を抱えた家族には、同様の苦しみを抱えている家族、引きこもりの子どもを持った親には、同じような困難を抱えている親などなど、一緒に支援グループを作っていることが多いです。仔細に見ていけば一人ひとりは違っていても、共感して話を聞いたり、安心してともに考えたりできることがあります。
嬉しいこと、楽しいことだけではなく、悲しいこと、困ったこと、苦しいことも共に分かち合える人に包まれているのは、人が前向きに生きていくときに、大きなことだと思っています。
だが、難病を抱えていようが、それぞれは病気を生きているわけではなく、一人ひとりのたった一度きりの人生を生きています。
また、「病」というのは特殊であろうと、誰にでもなる可能性があり、高次脳機能障害もしかりです。
〈障がい者〉と〈健常者〉の垣根をなくす理念は「口笛カフェ」によく現れていると思います。
口笛の楽しさ、奥深さを感じながら、口笛に関心を寄せている皆さんの演奏をしみじみと聴かせてもらったり、緊張しつつ自分の体内にある力を駆使し皆さんの前で吹いたりするのは、面白いです。