日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

◎「イベルメクチン」と「新型コロナウイルス」のこと

〇最近、新型コロナウイルス感染症の治療や予防に「イベルメクチン」の有効性が一部で話題になっている。懇意にしている友人も大層な期待を寄せている。 その期待のかけ方がどうかなと思ったので、そこでいろいろ調べてみた。 イベルメクチンについては2015…

◎孫の成長記録(姉2歳5ヶ月、弟7ヶ月)「見立て遊び」の面白さ。

〇午後遅くから3時間ぐらい二人の孫をみる生活が続いている。 弟はしばらく前から離乳食をはじめ、おぐらやま農場のリンゴをすり卸して、スプーンから食べさせるのも慣れて、モグモグして上手に食べている。 歯も生えてきて、娘と相談して、リンゴを薄く切…

◎固定観念としての健康観(イヴァン・イリイチ「管理された健康に抗して」から)

※健康について(イバン・イリイチ「管理された健康に抗して」から)タイトルを変えての改訂再録。 〇健康は,一人ひとりの人格に応じて定義され、一人ひとり違ったしかたで求められる。 固定観念は、「俺は絶対にこう思う」というのもあるが、時代や環境に影…

◎新型コロナウイルスのワクチンに思う。

〇最近の話題として、新型コロナウイルスのワクチンの入荷・用意と、その接種対象者のプランが提示されている。すでに医療従事者等への接種が順次行われている。 厚生省によると接種を行う期間は、令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定。最初は、医…

◎寺田寅彦の災害観について学ぶ②(「津波と人間」「日本人の自然観」より)

〇「津波と人間」より 《昭和八年三月三日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙なぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。明治二十九年六月十五日の同地方に起ったいわゆる「三陸大津浪」とほ…

◎寺田寅彦の災害観に学ぶ①(随筆「天災と国防」より)

〇東日本大震災の激甚災害から10年になり、また、新型コロナウィルスという厄災の渦中、NHK「100分de名著・第1回 寺田寅彦「天災と日本人」」が放送された。 番組は寺田の災害観のエッセンスがつまった随筆集「天災と日本人」をもとに、「自然」とのつな…