日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

◎〈生き抜く〉ことへの信頼感を培う(岩崎航のエッセイなどから)

〇岩崎航エッセイ集『日付の大きいカレンダー』から ・「僕にはもう夢も希望もないよ」 茫然と無感動な日々に流されていた頃、ぽつりと母に言ったことがあります。たんなる恨み言や愚痴というよりも、ごまかしようのない命の奥底からもれた呻きだったと思い…

◎ある制約から可能性をひろげる(館野泉さんに触れながら)

※館野泉さんに触れながら、「制約」(条件や枠をもうけて、自由な活動や物事の成立をおさえつけること)と、それにとらわれることなく、自由に可能性を広げていく見方を考える。 老化・疾病・障害の見方にも大いに関係していると思う。 〇 館野泉さんのこと …

◎倉本聰『昭和からの遺言』1・2(足裏の記憶)を読んで

〇友人に紹介されて倉本聰『昭和からの遺言』1・2(足裏の記憶)を読んだ。 倉本聰が昭和の時代を、自らの体験と独特の切り口でふりかえる。NPO法人富良野自然塾の機関紙『季刊・カムイミンタラ』連載をもとに書籍化したもの。 1冊目、2冊目をとおして、…

◎一般社団法人『アイズ』に「口笛カフェ」の活動があること

〇19日、高次脳機能障がい支援の『アイズ』の口笛カフェに参加しました。 前回に続いての2度目の参加です。 家で練習していて、口笛らしき音が7割ぐらい出てくるようになり、当日は臆面もなく「上を向いて歩こう」に挑戦しましたが、ほとんど音も出なく、ア…

◎阪神淡路大震災から25年がたち、思うこと。

〇先日阪神芦屋駅の踏切で高齢と見える男の人が転んだ。丁度信号が鳴り出し、遮断機が下りるところだった。すぐに線路の外に這い出してきたが倒れたままだった。丁度眼の前でみたので、ハットしたが、自分の体は動かなかったというか動こうとしなかった。 そ…

◎認知症になることは、不便だけども、不幸じゃない

○NHKスペシャル「認知症の第一人者が認知症になった」を見る。 認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん(90)が、自らも認知症であることを公表した。その姿を一年余に渡って記録したもの。 長谷川先生が開発した認知症スケールは亡くなった義母の診断に使わ…

◎家の娘は甲でも乙でもなく美帆です。

〇「津久井やまゆり園」事件関連のニュースで次のことが印象に残った。 2016年7月、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、障害者ら45人が殺傷された事件の裁判員裁判が8日、横浜地裁であった。 初公判を前に7日、事件で亡くなった女性(当時…

◎一生の一度きりの生を慈しむ

(31日)〇年の暮れに今年を振り返って 26日に娘の夫の祖母が亡くなりました。86歳のとき大病を抱え、それと向き合いたいと、一志開催の研鑽学校に参加し、終えてすぐに、居宅に遊びにいらっしゃいました。シャキシャキした方で、今後のこと、その村のことな…