日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎孫の子育ての1年6ヶ月を振り返ってみて。

※緊急事態宣言が出て日々散歩していると、子ども連れの家族、乳幼児を連れたお父さんお母さんとよく出会う。総じて和やかな雰囲気があり、子どもたちも楽しそうである。 〇子供の日に、孫の子育ての1年6ヶ月を振り返ってみた。 一歳半を過ぎた孫の成長を見て…

◎一市民として「憲法九条」を考えてみる。②(矢部宏治と加藤典洋から)

〇「憲法はアメリカの押し付け」という主張を巡って、だから独立国として私たちのこととして作り変えようとする「改憲派」と、今の平和憲法を絶対に守ろうとする「護憲派」、その中にはいろいろな思惑があり、日本国憲法を書いたのはGHQだということは歴…

◎一市民として「憲法九条」を考えてみる。①(佐藤義男と古関彰一から)

〇5月2日に、ETV特集『義男(ギダン)さんと憲法誕生』」をみる。 日本国憲法の制定にかかわった人物として、福島県の政治家にして法学者・鈴木義男の再評価が始まっているという。 番組では次のことなどが紹介されていた。 ・敗戦の翌年1946年、帝国憲法改…

◎孫の成長記録(1歳6ヶ月)時をかけながら、ともに成長する。

〇孫の成長記録(1歳6ヶ月)じっくり待って。 孫は「ワンワン」からはじまって、徐々にことばの数も増えてきた。こちらが孫に向かって投げかけることばには、概ね応えようとするし、そうするだけの技量もだんだんついてきた。外出や何かあるときなど、手をゴ…

◎「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか」(ユヴァル・ノア・ハラリの発言から)

※ユヴァル・ノア・ハラリ氏は3月15日付アメリカTIME誌に「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を」を投稿した。 4月25日にNHK・ETV特集で「緊急対談 パンデミックが変える世界 ユヴァル・ノア・ハラリとの60分」の…

◎ウイルスについての基礎的な話(長期的視野にたって)②(長谷川真理子の研究から)

〇長谷川真理子の「ウイルスの話」(3回シリーズ)から インターネットの「10MTVオピニオンプレミアム」に基礎的な「ウイルスの話」(3回シリーズ)として述べている。 要旨は次のようになる。 〈ウイルスとはいったい何なのか。彼らは生物とは異なり、自分…

◎ウイルスについての基礎的な話(長期的視野にたって)①(福岡伸一の研究から)

〇新型コロナウイルスに関して、短期的には、世界中の叡智を結集し協力し連帯し、収束から共存に道へ誘うことが肝要だと考える。 社会的に人々が対応できる免疫システムができるまで,さらに予防・検査・治癒などの対応システムなど整うまで、ある程度時間が…

◎緊急事態宣言の中で、工夫を重ねて暮らしている。

〇安部首相、7都府県に緊急事態を宣言。5月6日まで、私権に法的制限。 対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県で、特措法による緊急事態宣言は初めて。私権制限を伴う措置に法的根拠を持たせ、国内対応を強化するという。 感染症へ…

◎共存そして人の協力から、新型コロナウイルスをみる

〇新型コロナウイルスと肺炎 先日志村けんさんがお亡くなりになりました。近来はほとんど知らないですが、以前ドリフターズで面白かった記憶があり、昨日の追悼特別番組もお笑いに徹していて、凄いなあと思いながら見ていました。同年代でもあり寂しい感じが…

◎「関係のあり方・質」を問う(是枝裕和監督映画『万引き家族』より)

〇『万引き家族』は、樹木希林演じる初枝の年金をあてに集まり、万引きで足りない生活費を補いながら暮らす“家族”の絆を描く。 「血縁でつながっていない『共同体』というモチーフを、ここ10年追いかけてきた」という是枝氏の、「犯罪といわれるものでつなが…

◎孫の成長記録(1歳5ヶ月)心をもつ者として

〇孫の成長記録①孫の能動性を大事にしながら よく利用するところがすべて閉鎖されていて、散策を兼ね、孫を連れて近くの芦屋公園によくいく。公園には、ブランコ、滑り台、砂場などがあり、そこを嬉々として遊びまわる。 乳幼児にとって積極的に行動すること…

◎「記憶を失うと、その人は“その人"でなくなるのか?」

〇恩蔵絢子著『脳科学者の母が、認知症になる』を読んで。 内容は、記憶を失っていく母親の日常生活を2年半にわたり記録。アルツハイマー病になっても失われることのない脳の力を、脳科学者として、娘として考察していく。 認知症に関して、家族や仕事でいろ…

◎語りなおしと、その〈伴走者〉(鷲田清一『語りきれないこと 危機と傷みの哲学 』から)

〇鷲田清一『語りきれないこと』から 東北大震災以後に書かれた、鷲田清一『語りきれないこと』を読み返した。 「まえがき」で鷲田は次のように述べている。 〈被災地の人たちのからだの奥で疹いたままのこの傷、この苦痛の経験が、やがて納得のゆく言葉でか…

◎九年目(2020年度)の東日本大震災の記録から

※「“中間貯蔵施設”に消えるふるさと~福島 原発の町で何が~」「“奇跡”の子と呼ばれて~釜石 震災9年~」の二つの記録を取り上げる。 〇7日にETV特集選「“中間貯蔵施設”に消えるふるさと~福島 原発の町で何が~」をみた。番組内容は次にようになっている。…

◎共存そして希望を(渡辺京二『東日本大震災で考えたこと』から)

〇 渡辺京二は『東日本大震災で考えたこと』の「かよわき葦」で次のように語っている。 〈人間がこの地球上で生存するのは災害や疾病とつねに共存することを意味する。(中略) 人間が安全・便利・快適な生活を求めるのは当然である。物質的幸福を求めずに精…