日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

◎「フットリーディング」の説明から

〇11月23日に私たちの娘が「フットリーディング」を受け、Sさんの了解のもと、その説明の録音をし、私なりに編集した。専門的なことなど、よく分からないところもあるが、わたしたちへの療法を含め、気持ちはよく伝わってきた。むろん文責はわたしにある。

 

 ▼録音から:「フットリーディング」(足裏マッサージ+身体状態分析)

・足裏マッサージは、刺激による痛みとその人の足裏の状態を見ながらすすめていきます。

・刺激をしても痛みを覚えないという人もいるのですが、痛みというのは身体からのメッセージです。痛みは、体の状態の貴重な情報源なので、足裏マッサージをすることで痛みを出していくという作業をします。その痛みがなぜ起きるかと言う説明をしながらすすめていきます。

 

・体を縦に二等分して考えると、右半身は右足に、左半身は左足に筋肉がそのまま立体的に足の裏に収縮されています。それを反射区という。例えば胃の反射区を押すと、つまり圧迫とか血管が細くなる作業があると、細胞伝達物質が神経を通って胃を経由して脳まで達すると私たちは痛いと感じる。細胞伝達物質というのは広げようとする働きがあります。痛みを感じるということは、ここを押しているという情報が脳まで届いたということで、よい状態です。

・よい状態というのは、足の裏には老廃物が溜まっている。触るとジャリジャリした感じがある。脳はそれが伝わるとそこに血液を送れという指令を出す。そうすると胃に血液が送られる。だから足裏を触っているのだけれど、胃が動いたり音がしたりという現象になります。痛みの伝達は0,0何秒でなされるので結構即効性があります。

 

・血液がたくさん送られるというのは、酸素や栄養やホルモンが行くということなので、ここが修復されます。これを自然治癒力という。私たちの体が自ら行う作業です。これは普段やっています。足の裏・手のひら・顔にもあります。体の末端部にそういうポイントがあって、体の状況が変わったりすると、その反射ポイントを刺激して、治癒力を働かせる。

・例えば感動したりとても面白かったときとかに手を叩くけれども、あれも脳が見たり感じたりしたものに反応をして血液循環をよくし、手を叩いて、手の反射ポイントを使った一種の治癒力とも言えます。こういうように足の裏を動かしたり、手の平を使ったりして無意識に身体を活性化しています。

 

・足の裏はよく使うので老廃物もたくさん出ます。ある程度以上になると、触るとゴリッと感じることができ、それを触ると別格の痛みがあります。老廃物が溜まったら、それを流すという解消作業を身体はするようになっているのですが、現代人は靴下を履いたりしていて、適切な圧がかかっていないので、流されなかった老廃物が溜まって、その箇所はしこりになってしまう。

・そこでそのしこりを押していくと、脳の指令によって沢山の血液が送られて、ゴリゴリしたものがフワッとなり、痛みが楽になります。これを治癒治療といいます。ストレス等で硬くなった箇所を和らげ楽にしていきます。たとえて言うと、足の裏からのリモコンで脳に伝わり、それに反応して血液をその箇所に送る働きをするのです。

 

・ここまでの作業は基本的に30分~40分で出来ます。しかしやっかいなことに積もりに積もった箇所は平らに積もったような状態になり、ジャリジャリが現れない。反射ポイントが埋まってしまっているのです。だから押しても伝達物質も出ない。こういう所を私たちは治癒力がないと言っています。これがよくない問題のある場所です。

・そういうところは刺激し続けて、そこを削っていくという作業になります。まあ遺跡の発掘のような作業です。地層のように詰まってしまっています。大体1分で一年から二年分遡れます。

順番に掘っていくと、ある程度の年数によって積もってしまった、原因となるしこりのようなものが出てきます。これは触られている本人は分かります。だんだん痛みを感じてきて、もとのしこりに触った瞬間にイタッとなります。これは反射ポイントに触られて治癒ということに誘われる最初の反応です。

 

・例えば、ある反射区のポイントが固まってしまっていて、眼がえらいことになっていますね、といっても本人には自覚がない。けれどもこういう時はどこかほかの強い部分が代替となって補ってくれているのです。脳箇所の筋肉だとしたら、頭痛となって症状が顕れます。首の筋肉だとしたら肩こりに。強いところが頑張ってくれて、それが痛みになるのです。

・病院へいくと、痛みが激しいと悪い場所となっているので、頭痛を治すために痛み止めが出されます。これを対症療法といいます。しかし、身体の中では痛みが出るのは強い場所。強い所が頑張ってくれているのです。だけれど病院では痛みを止めてしまう。そうするとどうなるか。次は首が支えたりして、順番に補っていくのです。これでは体は良くなっていかない。

 

・今から作業に入っていきますが痛みが出てくるとご自分でも自覚が出るようになります。足裏療法をした後に、だるいとか言う方もあるけれど、それは足裏のせいではなく、それが本来の状態なのです。人は、例えば肩こりを感じなければ気にしない。でもだるいと手がいきますね。そうするのも実は手当て。人は電気パルスで動いています。で、滞っているところは、いはば+と-がこんがらがっている状態で、グチャグチャして流れない。

・唯一手のひらがそうならない場所です。赤ちゃんはお母さんに手を当ててもらうだけで気持ちよくなるのは手のひらに治癒力があるのです。だからご自身でもいたい場所に手を当てるだけでも治癒力を高めることが出来ます。

 

・始める前に何か自覚していることとか、質問がありますか? 特にない? 怖いですね。それが一番怖い。

・病院というのは特定の箇所を数値で見て判断しますが、身体は助け合っているので症状が出ているほんとうの原因は何なのか。それを知るには巻き戻すというか、探っていくという作業が必要です。それをすると、今の状態の原因が分かようになり、それが分かったらどうしたらよい状態に戻せるか、その手段をお伝えできるようになります。

 

・そうして、その方式を習慣となるまで、やり続けることが肝要です。これはなかなか難しい。なかなか習慣にまで出来ないのです。それはどうしてかというと、原因になった記憶が根強くあるからです。例えば、事故にあったとか、非常にショックをうけたとか、さまざまです。

・症状の出ている部署は治癒力で治しますが、原因となった記憶は残る。これがやっかいです。脳の神経回路には様々な記憶がデータになっていて、身体を動かしています。

 

・良い状態にしようとする方式に沿って新たなつくられたデータは、三日たったら一度元通りにリセットされます。リセットされたのを、また続けると三日経るとまたリセットされます。それでも続けるとようやく、つまり三日の三サイクルという言い方をするけれど、九日でようやく身体に影響を及ぼし、今まで形成された身体の会議というか、そこに参加させてもらえます。

・この人ずっとやっているから変えようかと。でも、リセットすると元に戻そうという力が働くのでほとんどの人がなかなか続けられない。よほどストイックな人でなければ習慣を変えるというのは出来ない。今までの習慣化された原因が根深くデータとして脳に残されているので、脳の記憶に新たな情報を根付かせるのが有効だと考えます。

 

・身体は「食」に対して消化酵素を用意して、私たちの体の代謝をしたり免疫機能を働かせたりしているのだけれど、その酵素をどこにどう分配するのかは身体や脳の働きによっています。

食べ物を消化するのに身体の活動の大体八割を使っているといわれています。食が48時間止まると脳からの指令がなくなり、その後どうなるか。その後主導権は腸が握ります。正確には腸の中にいる腸内細菌が作っている酵素を消化ではなく、代謝に回すようにという指令を出します。そういう風に変わるのに必要な時間が48時間です。

・赤ちゃんは母体の胎内にいる間は無菌状態で、産道を通る瞬間から様々な菌にさらされます。そうして大体一才から三歳位までに入った菌で一生生きます。これを潜在酵素(※体内酵素)といいます。どういう酵素を作るかは菌の種類で決まります。日本で生まれ育った人は、その地域の食を含めた生活習慣などで形成された菌で身体の元が形成されているのではないかと思います。だからその菌が活性化する食事をするのは大事です。

 

・そういうことを踏まえた有効な手段として、「ファスティング」(fasting)があり、英語で断食のことをさします。ファスティングが一定期間食を断つことでの健康法といわれ注目されているのは、単純に食事をとらないだけの断食とは違い、植物発酵エキスなどを栄養素として取り入れたドリンクなどを使いながらの方式です。その大きな目的は、脳の働きをストップさせ消化酵素を節約し、代謝酵素を活性化させることで新陳代謝を大幅にアップすることです。

・ファスティングについては、様々な方式が紹介されています。一人ひとりいろいろな身体、腸の状態があり、あまりにも腸が吸収できない状態になっていている人もいます。そのことから誰でもできるような研究を重ね、植物発酵エキスや焙煎玄米を低分子化した栄養素としたドリンクなどを飲みながらの、また期間を決めて行なう方式もあり、提案することもできます。

 

 ・今からは実際にフットリーディング(足裏療法+身体状態分析)をすることで、まず己を知るということで身体をみさせてもらいます。身体の状態の説明をしながらすすめていきますね。

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