日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

鷲田清一

◎先行世代から後続世代へ(内田樹『ローカリズム宣言』から)(ひこ生えの記➂)

※ここのところ身近な人が亡くなり、一方新たないのちが誕生している。そこで、改めて自分の立つ位置を考えてみる。 最近ともすれば自己の衰えに目がいきがちになるが、そのことよりも、人生リレーの一員として、世話を受けてきた先行世代からバトンを受け、…

◎人の「弱さ」に焦点をあてることで見えるもの

〇人は根本的に”弱い“生き物 NHKスペシャル「人類誕生」第 1 集「こうしてヒトが生まれた」は、次のように構成されていた。 霊長類から人類誕生の過程で、二足歩行‐道具の発明‐脳の発達、と身体の進化に相伴って、最近の研究成果から、家族の形成・一夫一妻…

◎語りきれないこと、語ること

〇2018年東日本大震災追悼式 福島県遺族代表・五十嵐ひで子さん(70)の言葉から ・〈あれから7年の月日がたちました。 もう7年なのか、いやまだ7年なのか、心の中で、いくら考えても導かれる答えがでてきません。そうだよね。想像などできない、あの絶…

◎身軽に生きるとは、必要なものを絞り込む(価値の遠近法)

〇断捨離と価値の遠近法 ​ 福祉関係だけでなく、高齢化社会や老いの暮らし方に関する会合で、断捨離のことがよくテーマになる。 特に高齢化した親と同居している人や地元に長い間根付いている人の跡継ぎなどには、使わないもの、使えないものがあふれていて…

◎前傾姿勢の社会から離れて

〇振り返ってみることを大事に ​ 福祉の現場で様々な高齢者に接し、父母や義父母を見送り、自分も超高齢化社会の渦中に入りかけている。 以前、母についての随筆「今ここにある幸せ」に次のことを書いた。 【老齢や死は人としての自然現象であるにも拘わらず…