日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

石牟礼道子

◎日々彦「詩句ノート」、緒方正人「三十八億の命の願い」

〇緒方正人「三十八億の命の願い」より抜粋 (KAWADE道の手帖『石牟礼道子 魂の言葉、いのちの海』に所収) 「私は二十歳の頃、水俣病の運動に入りました。それから実質十二年ぐらい川本輝夫さんとやっていたんですけど、一九八五年当時三十二歳の秋に、私自身…

◎日々彦「詩句ノート」、石牟礼道子の俳句など

〇『石牟礼道子全句集 泣きなが原』から さくらさくらわが不知火はひかり凪 花ふぶき生死のはては知らざりき いかならむ命の色や花狂い 女童や花恋う声が今際にて 花びらも蝶も猫の相手して 毒死列島身悶えしつつ野辺の花 わが耳のねむれる貝に春の潮 睡蓮や…

◎日々彦「詩句ノート」,多田富雄の最終詩集『寛容』(石牟礼道子)など

〇免疫学者、多田富雄の最終詩集『寛容』石牟礼道子から抜粋 今はこんな状態でとっさに答えができません。しかし僕は、絶望はしておりません。長い闇の向こうに、何か希望が見えます。そこに寛容の世界が広がっている。予言です。 ・多田富雄(NHK「100年…

◎日々彦「詩句ノート」 石牟礼道子「花を奉る」など

〇石牟礼道子「花を奉る」 春風萌(きざ)すといえども われら人類の劫(こう)塵(じん)いまや累(かさ)なりて 三界いわん方なく昏(くら)し まなこを沈めてわずかに日々を忍ぶに なにに誘(いざな)わるるにや 虚空はるかに 一連の花 まさに咲(ひら)かんとするを聴…