日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

東日本大震災

◎過去も未来も、いまここにしかない。(柳美里著『町の形見』を読んで)

この作品をとおして、東日本大震災のような社会的影響に及ぶものから個人的なものまで、ある体験を語ることや、戯曲・小説など文芸作品として表現することについて考えた。 上演を見ていないが、巻末の解説文を参照しつつ舞台を想定しながら読んでいた。 表…

◎日々彦「詩句ノート」、正岡子規の俳句、短歌、随筆『病牀六尺』など

〇正岡子規の俳句、短歌、随筆『病牀六尺』 正岡子規(1867年―1902年)。1897年(明治30年)に俳句雑誌『ホトトギス』を創刊。子規31歳の1899年夏頃以後は脊椎カリエスからほとんど病床を離れえぬほどの重症となり、数度の手術も受けたが病状は好転せず、や…

◎一人ひとりの心情の揺れに寄り添い続けて、高野ムツオなどから

〇先日神戸市に来てから交流している知人に阪神淡路大震災のときの話をお聞きした。今の私たちの住まいのあたりも比較的震源地に近く、甚大な被害を受けたそうだ。 そのときは、とにかく生きることに精一杯だったという。少したってから我を取り戻し、よく生…

◎照井翠・句集『龍宮』「寒昴たれも誰かのただひとり」(照井翠)

〇東日本大震災は、文芸の各分野に、それを語る表現についての様々な課題をもたらし。俳句関係者(誌)も度々そのことを取りあげている。また、いろいろな体験や関心から多様な俳句が数多く生み出されている。 このようなことを表現するとき、濁流している橋…

◎東日本大震災 次代に繋ぐ

〇遺族代表の挨拶から 情報化社会で様々なニュースがはいってくるが、関心の向かないことはすぐに忘れるし、関心を覚えても身近に感じられないと、やがて風化してしまう。 東日本大震災についても、今の暮らし方を見直す座標軸としてとらえたいと思っても、…