日々彦「ひこばえの記」

日々の出来事、人との交流や風景のなかに、自然と人生の機微を見いだせてゆけたら、と思う。※日々彦通信から一部移行。

句集

◎日々彦「詩句ノート」、『石原吉郎句集』と短歌集『北鎌倉』

〇『石原吉郎句集』と短歌集『北鎌倉』 石原吉郎(1915-1977)は、1945年ソビエト軍に抑留、25年の「重労働刑」を宣告されシベリアの強制収容所で服役。1953年スターリン死去に伴う「特赦」により帰還、その後、本格的に詩を書き始め、その分野で注目されるよ…

◎『江國滋闘病日記 おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒』から

〇江國滋は1997年2月6日に食道癌と告知され、その時点から闘病俳句を作り続けようと決意する。8月10日に亡くなるまで五百句ほどつくるのだが、周囲の温かい愛情に励まされつつ、死の淵をのぞきながら、俳句を詠み書き続けることは大きな心の支えになった…

◎日々彦「詩句ノート」 正木ゆう子『羽羽』など

〇正木ゆう子句集『羽羽(はは)』(春秋社、2016)から (能村登四郎に「老残のこと伝はらず業平忌」あれば) ・絶滅のこと伝はらず人類忌 これは、東日本大震災と母の死が強く反映されている。正木ゆう子句集『羽羽』のなかの一句。 「あとがき」に〈東日…

◎照井翠・句集『龍宮』「寒昴たれも誰かのただひとり」(照井翠)

〇東日本大震災は、文芸の各分野に、それを語る表現についての様々な課題をもたらし。俳句関係者(誌)も度々そのことを取りあげている。また、いろいろな体験や関心から多様な俳句が数多く生み出されている。 このようなことを表現するとき、濁流している橋…